2020年11月09日の東京株式市場は5営業日続伸しました。
終値は前営業日比514円61銭(2.12%)高の2万4839円84銭でした。
29年ぶりの高値更新が続きました。
先週末の米国市場は利益確定に押されましたが、
下げ幅は限定的で、日本は米国大統領選挙の結果が決着を迎えることを
好感して買いが大きく先行してスタートしました。
本物の上昇かどうかが見極められる中、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は5営業日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落して、
前営業日比66ドル78セント(0.2%)安の2万8323ドル40セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に続伸して
前営業日4.30ポイント高の1万1895.23で取引を終えました。
週末の金曜日、前日まで7.1%の上昇(+1,888ドル)で
利益確定を待っていた投資家の売りが出ましたが、
下げ幅は限定的でした。
終値では下げたものの、上昇する場面もみられ、
政局の不透明感が解消されたことへの
好感は続きました。
コロナの感染者数が拡大し続ける要因は
上値を抑える材料として働きました。
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【日本市場の動向】
日本市場は週末の間、米国の大統領選挙が
バイデン氏勝利に決着付けられる流れから
大きく上昇してスタートしました。
米国市場の上昇基調や政局の落ち着き以外にも
業績発表が進むにつれて
業績への期待が膨らむことも上昇の要因となりました。
空運業、医薬品、鉱業が売られる一方、
非鉄金属、精密機器、海運業、自動車部門など
景気敏感セクターに買いが進みました。
日経の日足は上ひげの方が長い陽線をつくりました。
先週末の終値から大きくは離れしてそのまま上昇、
上向きのキャップを形成しました。
ボリンジャーバンドの+2σを
飛び出したのはもちろん、+3σも飛び越えて、
非常に強い上昇トレンドを形成しました。
上昇トレンドが強い時は
明確な反転がない限り、強気が続きますので、
思い切り天井だと思って
この位置から空売りを仕掛ける事は
遠慮してください。
東証1部の売買代金は概算で2兆6493億円、
売買高は12億2787万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1399、
値下がりは695、変わらずは85でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末はテクニカル分析の部分で
「RSIが属するオシレーター系指標は今のように
トレンドが強い時は早すぎるサインを出す場合が多いです。
よってボリンジャーバンドや移動平均線などの
トレンド系指標の活用がより望ましいでしょう。」と解説しました。
本日はRSIが80近くまで
上昇したので、明日か明後日あたりで
過熱のサインを出してくるタイミングです。
チャートの形も十分買われ過ぎの流れを
示していますが、強い時はどこまでも強いというのが
大相場の性質です。
今回の相場には乗れなかったという方からの
相談も多いですが、
以外とそういう投資家は多いものです。
これが終わりではないので、次の押し目を
しっかり抑えるようにしましょう、という
アドバイスが普通でありながら、
最も適切な備え方でもあります。
ファンダメンタルのほうに目を向けると、
米国のバイデン当選者が力を入れている環境絡み、
再生エネルギー関連がすでに動き出しています。
その他、EV関連で電子部品、
日本と韓国が強みを持つバッテリ関連は
注目度が高いので、
物色の目を広げてみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
24,839.84 +514.61(2.12%)
ドル・円
103.69 – 103.70 +0.27(0.26%)
ユーロ・円
123.09 – 123.11 +0.64(0.52%)
ユーロ・ドル
1.1870 – 1.1872 +0.0030(0.25%)
NYダウ工業株30種(ドル)
28,323.40 -66.78(-0.23%)
S&P500種
3,509.44 -1.01(-0.02%)
ナスダック
11,895.230 +4.303(0.03%)
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