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2020年11月17日の日経概況

2020年11月17日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比107円69銭(0.42%)高の2万6014円62銭でした。
モデルナが臨床試験で有効な結果を確認したとのニュースで
ワクチン開発の期待が進み、米国市場が大幅に続伸、
日本市場はその流れを引き継いで買いが先行しました。
利益確定でマイナスに転じる場面もありましたが、
下値を売り込む動きにはならず、強さは保ったままです。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は大幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比470ドル63セント(1.6%)高の2万9950ドル44セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日94.843ポイント(0.8%)高の1万1924.129で取引を終えました。

ワクチン開発のニュースが続いています。
モデルナが臨床試験で「94.5%の有効性が示された」と発表したことが
好感され、投資家心理のリスクオンが継続しました。

ワクチン普及による景気回復に期待がかかり、
景気敏感銘柄を中心に上昇、
2月以来となる最高値の更新となりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は先週末に続き米国市場が
ワクチン開発への期待で大幅に続伸したことを受け、
買いが先行してスタートしました。

始値か節目となる価格を超えてスタートして
上げ幅を150円以上に伸ばした後は
節目を突破したこともあり、
利益確定の売りがでてマイナスに転じる場面もありました。

過熱感を解消する動きに押されながらも
景気敏感セクター、出遅れ感の強かった
空運、陸運が買われました。

日経の日足は長い下ひげを持つ陰線を形成しました。
実体が小さく上の方についているハンマーの形で、
下げにはなったけど、戻して終わったことを表しています。

レジスタンスになることが予想された26,000円を、
軽く超えてスタート、しばらく上げてから、
利益確定の売りが広がりました。

前日に予想した通りの動きでしたが
売りが一巡した後は早速買いが入って
戻して終わり、終値でも26,000円を超えて終りました。

東証1部の売買代金は概算で2兆7284億円、
売買高は13億7344万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は753、
値下がりは1347、変わらずは76でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日はテクニカル分析で
「これで上昇トレンドは継続になりますが、
明日も上昇する場合は2万6000円が
強く意識されることになります。
逆に考えれば26,000円を軽く超える場合は、
直近では見られなかった大きな相場を作ることになるでしょう。」と解説、

本日は予想通り、強く意識されましたが、
逆もしっかり意識されたような動きで
26,000円に乗せておわりました。

勝負は明日からです。
本日26,000円を超えてはいますが
形では26,000円を支えとして認識するほどの強い突破ではなく、
かろうじて載せていると言う印象が強いでしょう。

ここで陽線を作りながらさらに上昇すると
26,000円は一瞬にしてサポートに変わります。
最近では見られなかった大きな相場を作ると言いましたが、

ある意味29年ぶりに26,000円に乗せたこと自体が
既に大きな相場の中に入っていると言えるでしょう。
達成感から来る売りは明日も出る可能性があるので、
変動性の高まりにもあまり驚かずに落ち着いて対処しましょう。

ガラス、鉄鋼、化学など素材家の景気敏感セッターには
過熱感が見られるので一時的な利益確定の売りに注意、
利益確定の後には出遅れ感の強い
水産、鉱業などに資金が回ってきますので
短期的な利益取りに注目してみるのも良いでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,014.62 +107.69(0.42%)
ドル・円
104.48 – 104.49 +0.04(0.03%)
ユーロ・円
123.79 – 123.84 -0.03(-0.02%)
ユーロ・ドル
1.1849 – 1.1853 -0.0006(-0.05%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,950.44 +470.63(1.59%)
S&P500種
3,626.91 +41.76(1.16%)
ナスダック
11,924.129 +94.843(0.80%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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