2020年11月18日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比286円48銭(1.10%)安の2万5728円14銭でした。
29年ぶりに26,000円台に乗せるなど、直近強い上昇が続けた結果、
利益確定の売りが入りました。
また、午後に入って東京の新型コロナウィルスの新規感染者数が
過去最多を更新したと伝わったことも投資家心理悪化させました。
ただし、コロナワクチンの開発期待は下げ幅を限定させました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落して、
前営業日比167ドル09セント(0.6%)安の2万9783ドル35セント、
ナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反落して
前営業日24.786ポイント(0.2%)安の1万1899.343で取引を終えました。
直近では好調な結果が続いた経済指標で
市場予想に届かない結果が発表されたことで
調整にはいりました。
市場予想の0.5%増加にわずかに届かなかった(0.3%増)
小売売上高は、9月の1.6%増からは大幅に減速、
失望の売りを呼び込みました。
ワクチン開発への期待は続いた結果、
下げ幅は限定的な範囲に留まりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は29年ぶりに26,000円台に乗せた
達成感から来る利益確定の売りと、
新型コロナウィルスの感染者数拡大が
続いた結果が重なりました。
午後に入って東京都の新規感染者数が
過去最多を更新したことが報じられると
下げ幅は350円を超える場面もありましたが
米国市場同様、
ワクチン開発への期待が根強く残り、
下げ幅を縮小しながら引けを迎えました。
鉱業、食料品以外の31業種が下落、
非鉄金属、海運、空運など、
直近の上昇が目立った業種に早速利益確定が強く入りました。
日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
前日の終値より下放れしてスタート、そのまま下落して、
実体レベルで下向けのキャップをつくりました。
これで前日の日足が直近の天井を
形成していることを示唆しています。
明日もキャップを開けて下に抜ける場合は
今週入っての三日間の動きが
アイランドリバーサルとして残ります。
その場合は調整がしばらく続くので、
落ち着いて対処しましょう。
利益が乗っているものはしっかり
利益確定の注文を入れることを忘れないでください。
東証1部の売買代金は概算で2兆3157億円、
売買高は11億8706万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1445、
値上がりは646、変わらずは85銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
300円に近い下げ幅でしたが、
大変!と言う焦りよりはむしろ
“ついに来てくれたか!”と言う感じの強い調整でした。
米国市場の動きも3日ぶりの調整で、
しばらくの間は相関が見られなかった
日本市場と米国市場は再び強い相関を見せるようになりました。
今回の下げで大きな調整が入る可能性は低く、
次の上昇を準備するための日柄調整と考えるのが妥当でしょう。
調整が続く場合は今週末までの下落を想定しておくこと、
逆にここから再びトレンド転換しながら上昇に戻る場合は、
上昇幅はさらに拡大する可能性もあります。
両方の可能性を視野に入れて行動計画を立てましょう。
もちろんどちらに振れるか、
動きが出てからの行動でいいです。
先に予測して動く必要はありません。
勝負は明日からです。
本日26,000円を超えてはいますが
形では26,000円を支えとして認識するほどの強い突破ではなく、
かろうじて載せていると言う印象が強いでしょう。
前日は「利益確定の後には出遅れ感の強い
水産、鉱業などに資金が回ってきますので
短期的な利益取りに注目してみるのも良いでしょう。」と解説、
早速鉱業業種が本日の上昇率1位を記録して
資金が回ってきたので、短期的に注目しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
25,728.14 -286.48(-1.10%)
ドル・円
103.94 – 103.95 -0.53(-0.50%)
ユーロ・円
123.48 – 123.50 -0.27(-0.21%)
ユーロ・ドル
1.1879 – 1.1881 +0.0034(0.28%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,783.35 -167.09(-0.55%)
S&P500種
3,609.53 -17.38(-0.47%)
ナスダック
11,899.343 -24.786(-0.20%)
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