2020年11月19日の東京株式市場は2営業日続落しました。
終値は前営業日比93円80銭(0.36%)安の2万5634円34銭でした。
コロナワクチンの感染者数拡大に歯止めがかからないことが嫌気されて
米国市場が続落、日本市場にも同じ動きがでました。
東京都の感染者数が500人を超えたと伝わった午後は厳しく送り込まれましたが、
14時以降押し目を拾う買いが入ってきて下げ幅を急速に縮小させながら引けました
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は2営業日続落して、
前営業日比344ドル93セント(1.2%)安の2万9438ドル42セント、
ナスダック総合株価指数も2営業日続落して
前営業日97.740ポイント(0.8%)安の1万1801.603で取引を終えました。
製薬大手ファイザーが95%の予防効果を確認したと
発表したことでワクチン開発への期待が
再び膨らみ、朝方は140ドル超を上げる場面もありました。
一方、ニューヨーク市が19日から学校を閉鎖すると
発表するなど、行動制限に踏み込む地域が増えることで
経済活動に支障が出ることが懸念されました。
上昇幅を打ち消し、下落に向かいましたが、
在宅学習・勤務の広がりに期待され、
ズームなど在宅関連、
巣ごもり関連の銘柄には買いが入りました
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【日本市場の動向】
日本市場はコロナウィルスの感染者が、
初めて2000人を超えるなど、
感染拡大に歯止めがかかってないことが
嫌気されて売りが先行してスタートしました。
東京都でも500人以上の新規感染者が確認され、
警戒レベルを最高水準に引き上げるなど、
景気への下押し圧力が高まり、
景気敏感銘柄を中心に売りが広がりました。
潤沢な流動性を背景に長期的には上昇相場が
続くとの見方は根強く、
下値では押し目を狙って入り、
下げ幅を縮小しながら終りました。
日経の日足は上下ひげを持ち、
実体が非常に薄いハンマーを形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
そのまま急落する実体レベルで下向けのキャップを
2日連続で開けました。
26,000円は1回達成したことに意味があり
投資家心理が改善しやすいことや、
最初はレジスタンスとして働きやすいと言うことを考慮すると、
早期に切り返すと再び超えてくる
可能性の方が高いと考えられます。
商いは大幅に増えて、3兆円目前まで増加しました。
東証1部の売買代金は概算で2兆8636億円、
売買高は13億6824万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1238、
値上がりは827、変わらずは111銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2時を過ぎてから面白い動きになってきた
と言う印象が強い相場でした。
新規感染者数が東京だけで500人を超えた
ニュースが午後に入ると。
下げ幅は250円を超えるところまで売り込まれました。
14時を過ぎると一転、急速に買いが入って、
引けまでほぼ一貫して上昇しながら、
前引けの高値付近まで戻して終りました。
規模別にみると、中型及び大型が買われ、
小型株が売られて下げ幅をつくりましたので、
構図的には個人が売り、機関投資家が買いを入れてきた
このような解釈ができるのではないでしょうか。
いったん利益を取りに行った個人投資家も、
資金を引き出さずに再び買いで戻ってきたら
相場は再び上昇に向かうと予測を立てることができそうです。
その場合は、今短期的に押されている景気敏感セクターが
買い直されるので、少し休みを入れて
乗って行きたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
25,634.34 -93.80(-0.36%)
ドル・円
103.82 – 103.83 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
123.01 – 123.03 -0.42(-0.34%)
ユーロ・ドル
1.1847 – 1.1849 -0.0035(-0.29%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,438.42 -344.93(-1.15%)
S&P500種
3,567.79 -41.74(-1.15%)
ナスダック
11,801.603 -97.740(-0.82%)
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