2020年11月30日の東京株式市場は5営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比211円09銭(0.79%)安の2万6433円62銭でした。
米国市場が先週末に上昇した流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
上げ幅を180円超えまで広げたあとは
トランプ氏の発言が嫌気されるとともに、利益確定の売りが広がりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と続伸で上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比37ドル90セント(0.1%)高の2万9910ドル37セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日続伸して
前営業日比111.444ポイント(0.9%)高の1万2205.846で取引を終えました。
トランプ氏がホワイトハウスを去る意思があるとの
発言をしたことで、
政権移行がスムーズになるとの期待が進みました。
新型コロナウィルスのワクチンの開発に対する期待も、
市場を支えましたが、
ダウ指数の上昇幅は限定的で、
まだ過熱感が解消されているところには至りませんでした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇したことを
背景に買いが先行してスタートしました。
米国市場でバイオ、半導体などの銘柄が買われたことを背景に、
日本市場でもハイテク関連が買われ、
上昇幅は180円を超える場面もありました。
午後に入ると景気敏感業種を中心に
利益確定の売りが広がり、上げ幅を縮小させました。
32業種が下落して、その他製品のみが上昇、
鉱業、石油関連が売られ、
ゴム製品、非鉄金属、鉄鋼などの素材系、
景気敏感銘柄も利益確定に押されました。
日経の日足は陰の丸坊主、中陰線を形成しました。
先週末より高値は切り上げて、安値は回切り下げる、
高値圏に置いて現れる典型的な迷いを見せました。
ボリンジャーバンドの+1σと+2σの間に
キャンドルが位置するバンドワークは継続しているので、
底値は固いことが想定され、
下げが継続しても、26,000円を超えてきた+1σ付近か
一目均衡表の転換線付近で支えられるかが
確認ポイントです。
この支えを下に抜けると、
次は26,000円が視野に入りますが、
すでに強力な支えになっていると想定して良いでしょう。
商いは約8カ月半ぶりの高水準で、
4兆円を超えました。
東証1部の売買代金は概算で4兆7669億円、
売買高は24億8779万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1810、
値上がりは335、変わらずは32でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
4週間連続で、初日上昇スタート
ついに5週目に入ってその記録がストップしました。
先週の上昇で4桁以上を上げたあとだということを考えると、
それほど驚くような動きでもないでしょう。
その中で、資金がどのように回っているのか、
覗くことができる動きもでました。
日経225が0.8%の下落になる中、
マザーズに資金が周り1.77%の上昇、
日経ジャスダック平均も-.0.08%でほとんど動きなし。
資金が周りながら、下値は固いので、
短く循環していく動きはしばらく続くでしょう。
日経が調整に入っている間は
先週買われたバリュー株から、マザーズやジャスダックの
グロース株の方に注目、
その循環が終わると再び大型と、
好循環が続く間はついていく線略で考えてみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,433.62 -211.09(-0.79%)
ドル・円
104.18 – 104.19 +0.11(0.10%)
ユーロ・円
124.78 – 124.80 +0.65(0.52%)
ユーロ・ドル
1.1976 – 1.1979 +0.0049(0.41%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,910.37 +37.90(0.12%)
S&P500種
3,638.35 +8.70(0.23%)
ナスダック
12,205.846 +111.444(0.92%)
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