2020年12月01日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比353円92銭(1.34%)高の2万6787円54銭でした。
米国市場が利益確定を背景に下落、日本市場は高く始まって
始値を下回る場面がありましたが、コロナワクチンへの期待で上昇に戻りました。
資金の循環が続く間は、日々騰落業種が入れ替わるので、
反対の流れに乗らないように注意する必要があります。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比271ドル73セント(0.9%)安の2万9638ドル64セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反落して
前営業日比7.109ポイント(0.1%)安の1万2198.737で取引を終えました。
11月の上昇率が過去最大を記録して、
月末を迎えると、利益確定が優先され
売りが先行しました。
年末年始の休暇中に感染が広がるとの認識を示した
国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長の発言で
新型コロナウィルスの感染が拡大するとの懸念も市場を押し下げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は買いが先行するも、
米国市場が下落したことを背景、
一時的に売りに回る動きも出ました。
しかし、コロナワクチンへの期待が膨らんだ結果、
米株価指数先物相場が上昇に転じると、
投資家心理は強気に傾き、
買いが継続して入りました。
33業種中、27業種が上昇する好調さで、
非鉄金属、金属製品などの金属関連、
倉庫運輸関連等が値上がり率上位を占めました。
一方、鉱業、電気・ガス、空運などが厳しく売られました。
日経の日足は下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
前日の安値と高値を切り上げて、
形としてもきれいな上昇、
ボリンジャーバンドの上昇トレンドを示す
バンドワークも続きました。
前日の下落は、利益確定を急ぐ動きで
終わる可能性が出てきました。
明日も本日の高値を抜けて上昇が続く場合は、
早くも2万7000円台が視野に入ってきます。
東証1部の売買代金は概算で2兆8191億円、
売買高は13億3122万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1526、
値下がりは577、変わらずは74銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は1. 資金が周りながら、下値は固いので、
短く循環していく動きはしばらく続くこと。
2.日経が調整に入っている間は
先週買われたバリュー株から、マザーズやジャスダックの
グロース株の方に注目、
その循環が終わると再び大型と、
好循環が続く間はついていく線略。
2つのポイントを解説しました。
日経+1.34%に対して、規模別にみると大型0.61%、
小型が1.19%、マザーズは2.48%など
個人が注目しやすい分野にまだ資金が向かっています。
言ってしまえば、満遍なく買っておけば、
いずれは資金が回ってきて上昇する、と捉えることもできますが、
米国市場で出た利益確定のサインは
日本市場にも一回押し寄せてくるでしょう。
今回の調整は1日で終わりましたが、
そんなことが継続するとは考えられないので、
どこかで深めの調整が入ったとしてもなんら
不思議てはない位置に来ていると認識して、
あまり驚かないようにしましょう。
割安感は水産、農林業、鉱業、
割高感が特に高まってきたのは化学、金属製品です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
26,787.54 +353.92(1.34%)
ドル・円
104.30 – 104.32 +0.28(0.26%)
ユーロ・円
124.83 – 124.85 +0.28(0.22%)
ユーロ・ドル
1.1967 – 1.1969 -0.0006(-0.05%)
NYダウ工業株30種(ドル)
29,638.64 -271.73(-0.90%)
S&P500種
3,621.63 -16.72(-0.45%)
ナスダック
12,198.737 -7.109(-0.05%)
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