2021年1月7日の東京株式市場は5営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比434円19銭(1.6%)高の2万7490円13銭でした。
上院議員選投票で民衆党が勝利、多数派になったことで先行き不透明感が後退、
日米ともに買いがすすみました。
米国のダウ指数は最高値を更新して、
割高感の出たハイテクが売られてナスダックが下落しましたが、
日本市場は2業種以外はすべて上昇する全面高の様子となりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比437ドル80セント(1.4%)高の3万0829ドル40セン、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比78.166ポイント(0.6%)安の1万2740.794で取引を終えました。
話題になっていたジョージア州の上院議員投票で
民衆党が2席を確保、多数党の位置についたことを受け
追加経済対策への期待が進みました。
景気敏感銘柄を中心に上昇して、
長期金利が10カ月ぶりに1%台に上昇したことを受け
銀行株も買われるました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場を上昇させた
民主党が大統領、上院、下院の多数派を占めたという要因で
上昇してスタートしました。
景気敏感銘柄に買いが入った他、
高PERで米国ではハイテク銘柄が売られた反面、
日本市場では買われた結果、
上昇幅が600円に近づく場面もありました。
午後の後半には上値を押される場面もありましたが、
最後の5分くらいで再び上昇して終わりました。
非鉄金属、機械、石油が大きく躍進、
保険業、銀行などの金融も買いが広がりました。
日経の日足は上髭を持つ陽線を形成しました。
前日の終値より上放れしてスタート、
そのまま上昇したので、上向きのギャップを開けました。
12月中に形成した高値に一気に接近して、
上抜きを期待させましたが、
心理的にはまだ抵抗が残っていることが伺えます。
前日は「安値は一目均衡表の転換線と基準線に
支えられているので、明日反転する可能性もありますが、
今の動きでは25日移動平均線まで
調整する可能性の方が高いとみられます。」と
2つのシナリオを立てましたが、
1つ目の想定にはまりました。
本日の高値を超えることで28,000円が視野に入りますが、
週末の明日という時間的な要素が上値を抑えることが考えられます。
商いが一気に増加、3兆円に迫る勢いで伸びました。
東証1部の売買代金は概算で2兆9990億円、
売買高は15億1372万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1664、
値下がりは445銘柄、変わらずは77でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
“バイデン政権は富裕層への増税、
法人税の引き上げなど、経済には悪材料とも捉えられる
政策を謳っていることから、
民衆党が多数を占めるのは悪材料とされてきました。
ジョージア州の選挙結果、
いわゆるブルーウェーブが実現して、株価が下がるかと思うと
むしろ大幅に上がってしまいました。
どうしてですか?”
大学に在学中の読者からの質問でした。
大学生とは思えないほどのレベルの高い質問です。
(日本の未来は明るいでしょう!)
確かに民主党が多数を占めるのは敬遠されてきたのが事実です。
しかし、経済政策の妨げになること以上に市場で嫌がれる事は、
先の見通しが立たないことです。
結果はどうであれ、まず目の前の不透明要因が解消されると
それだけで好感されるというのが市場の心理です。
11月の選挙でトランプ氏が勝利しても、
株価の動きにはさほど違いがなかったことでしょう。
今回も他の要因だけでみると、
市場は売り込まれておかしくない状況でした。
トランプ支持者が議会に乱入、現時点で
4人死亡者がでるという未曽有の事態に発展しました。
民主主義の根幹が揺さぶられることに対して
市場は最高値で答えてしまうほど、
市場は強気が支配しているといえます。
前日は景気敏感銘柄に節目を作ってくれるなら、
押し目買いのチャンスと解説しましたが、
1日経たずでその動きになってきました。
基本戦略は変更せずに、ただし、明日は週末なので、
午前中の押しがあることも念頭に入れましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,490.13 +434.19(1.60%)
ドル・円
103.35 – 103.37 +0.61(0.59%)
ユーロ・円
127.26 – 127.28 +0.49(0.38%)
ユーロ・ドル
1.2311 – 1.2313 -0.0028(-0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,829.40 +437.80(1.44%)
S&P500種
3,748.14 +21.28(0.57%)
ナスダック
12,740.794 -78.166(-0.60%)
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