2021年1月14日の東京株式市場は5営業日続伸しました。
終値は前営業日比241円67銭(0.85%)高の2万8698円26銭でした。
最高値圏で利益確定の売りが出ましたが、ハイテクはしっかり買われた米国市場、
日本市場は迷いを引き継ぎ13円安くスタートしました。
売りが一巡した後は、早速買いが入って、500円高まで進む場面もありました。
上昇トレンド継続に間違いはありませんが、
過熱感が意識されるタイミングであることにも間違いはありません。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反落と続伸となりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比8ドル22セント安の3万1060ドル47セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比56.517ポイント(0.4%)高の1万3128.951で取引を終えました。
次期バイデン政権による追加の経済対策で
前日まで上昇、最高値圏で推移する動きが続きましたが、
利益確定が進んだ流れです。
トランプ氏に対する弾劾決議案が13日に可決され、
史上初2回目の弾劾訴追に追い込まれた
政局不安要因が意識されましたが、
影響は限定的な範囲でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場がまちまちな動きに
なったことを受け、迷いが生じて
13円安でスタートしました。
安く寄り付いた後は少し振りが進み、
早速押し目を拾う買いが入りました。
午後に入ると上昇幅はより拡大され、
29,000円に迫る場面もあります
引け前に上昇幅を縮小させたものの、
しっかりプラス圏を維持しながら
強い上昇トレンド継続しました。
ゴム製品、陸運業、情報・通信業が買われ
食料品、建設業等の内需の1角にも買いが入りました。
一方、海運業、鉄鋼、金属製品などの
景気敏感セクターが売られ、
その他金融業も厳しい動きになりました。
日経の日足は上ヒゲを持つ陽線を形成しました。
高値と安値を切り上げて上昇トレンドが継続、
特に強い上昇トレンドのサインである
ボリンジャーバンドの+2σを外に飛び出した
スプラッシュが1週間に渡って継続、
+3σまでも上に押し上げる活況相場が続いています。
前日は「上は節目になる28,500円で抑えられたので、
今週中にこの節目を上にブレイクして
さらに強い上昇トレンドが継続するのかを確認します。」と解説、
あっさりと28,500円を超えて、
なおさら高値では29,000円に迫るところまで上昇してきました。
商いは1ヶ月ぶりの活況ぶりで
東証1部の売買代金は概算で3兆2420億円、
売買高は14億1374万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1000、
値下がりは1090、変わらずは98でした。
値上がり、値下がりが拮抗する流れでした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
理屈では説明できない相場、
現在の市場を一言で言うなら
このように説明できるでしょう。
説明できないと言いながら説明できる、
言葉遊びのようですが、
それだけ普通の感覚で今の相場を見ると、
理解することができません。
先週末は主要小売業の決算結果と
経済指標の結果によって
今後の動きが決まる趣旨の解説をしました。
ファーストリテイリングが上場来高値を更新、
2020年11月の機械受注統計が、
市場予想に反し、前月比プラスだったことなど、
上昇要因として考えていたことがすべて現実になったことで、
29,000円を目指す動きになりました。
しかし永遠に上がり続ける相場は無い、
昔から変わらない真理です。
問題は上が一服するのはいつなのかですが、
本日の動きの中に小さいヒントが隠れています。
規模別指数では小型のみがマイナスで、
マザーズ(-2.52%)、ジャスダック指数(-0.68%)など
個人投資家が好む領域には売りが出始めています。
もちろんこれが暴落につながることではありませんが、
利益確定が進む前兆には充分なりえます。
景気敏感株、半導体関連等は1回売りが入ってくると、
逃げ場所ではなく、
押し目を拾う場面であることを理解した上で
投資戦略を立てましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,698.26 +241.67(0.85%)
ドル・円
103.99 – 104.00 +0.31(0.29%)
ユーロ・円
126.32 – 126.34 -0.20(-0.15%)
ユーロ・ドル
1.2146 – 1.2148 -0.0057(-0.46%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,060.47 -8.22(-0.02%)
S&P500種
3,809.84 +8.65(0.22%)
ナスダック
13,128.951 +56.517(0.43%)
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