2021年1月25の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比190円84銭(0.67%)高の2万8822円29銭でした。
1990年8月以来30年ぶりの最高値を更新しました。
米国市場が利益確定と追加経済対策に対する懸念でまちまちの動き、
日本はその流れを引き継ぎ、一進一退の動きでスタートしました。
午後に入って業績上方修正の期待から買いが優勢でしたが、
高値警戒感は強く残っています。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落と続伸、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比179ドル03セント(0.6%)安の3万0996ドル98セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日続伸して
前営業日比12.147ポイント(0.1%)高の1万3543.062で取引を終えました。
ナスダックは前日に引き続きき、最高値を更新しました。
ダウ指数は強気の姿勢が継続してきた結果、
年明けから買われていた景気敏感株、
金融関連株などが利益確定に押されることで
下げ幅を広げる場面もありました。
バイデン政権が進めている追加経済対策の成立が
遅れる可能性が報道されて、
投資家心理が悪化した面もあります。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国の経済対策に対する
不透明感が出たことで、迷いがでました。
朝方は一進一退で、景気敏感銘柄を中心に売られ、
マイナス圏に沈む場面もありましたが、
今週から本格化する決算の結果に対する
期待が膨らみ大型の銘柄を中心に、
買いが進みました。
医薬品、繊維製品、サービス業が強く、
非鉄金属、化学などの素材系も買われました。
一方、銀行、保険などの金融関連、
海運業、建設、金属製品などが売られました。
日経の日足は長い下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
先週末から高値と安値を切り上げて
実体は離れているので実体レベルでは
上向きのキャップを開けました。
ただし高値は直近の1/21の高値を上に抜く事ができず、
トレンド転換をして、上を目指す場合は、
本日の高値を抜ける必要があります。
本日の形が力強い様子なので、
明日以降に期待してみましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆1050億円、
売買高は10億1645万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1449、
値下がりは654、変わらずは87でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
決算発表が本格化され始めました。
このような時期には様子見から
積極的に買い上げる動きは現れにくい、
というのが一般的な傾向です
しかし、本日の動きは明らかに
好業績への期待を込めた
強気の買いと見られます。
“ずっと半導体に注目と言うことで、
押し目を持っていきましたが、
一向に押し目を作る気配がありません。”
嘆いてくる投資家もいらっしゃいましたが、
強気相場と言うものは、
時々理解不能な強気をみせることがあります。
適切な戦略は?と聞かれると、
積極的な買いです、と答えるしかないのが
申し訳ありませんが、実際にそうです。
これもこの数週間ずっと強調してきたことですが、
明確に下に向かって転換したと言う
動きが見られない限り、
あらゆるオシレーター指標が買われすぎを示していても、
上昇は継続します。
現在の上昇スピードと日数から考えると、
業績の上方修正は折込済みだと考えることもできます。
決算の結果が良いにもかかわらず
下げると展開が見られると警戒するタイミングです。
本日の日本電産の好業績結果が明日の市場で
どのように受け入れられるかが注目される
理由でもあります。
ということで、今年のテーマ部門としてもあげている
半導体関連には相変わらずの注目を、
もちろん環境、EV関連も逃せません。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,631.45 -125.41(-0.44%)
ドル・円
103.62 – 103.64 +0.10(0.09%)
ユーロ・円
126.29 – 126.30 +0.83(0.66%)
ユーロ・ドル
1.2185 – 1.2187 +0.0066(0.54%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,176.01 -12.37(-0.03%)
S&P500種
3,853.07 +1.22(0.03%)
ナスダック
13,530.915 +73.667(0.54%)
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