2021年2月8の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比609円31銭（2.12%）高の2万9388円50銭でした。
1990年8月3日の2万9515円を記録した以来、
30年半ぶりに2万9000円台に乗せました。
追加経済対策の早期成立が現実味を増してきた米国市場が続伸、
日本市場はその流れを引き継ぎ買いが先行しました。
大きく上昇して29,000円を30年ぶりに回復して引けました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日続伸して、
前営業日比92ﾄﾞﾙ38ｾﾝﾄ（0.3%）高の3万1148ﾄﾞﾙ24ｾﾝﾄ、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比78.553ﾎﾟｲﾝﾄ（0.6%）高の1万3856.296で取引を終えました。
家計への現金給付を含む大型の追加経済対策が
早期に成立する目処がたったことで
投資家心理が強気に傾きました。
買いが一巡すると、この週に入って1,000ドル以上を
上げてきたことから利益確定の売りが
上値を抑えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の続伸を受けて
52円高と小幅に買いが先行してスタートしました。
大きく押されることなく
順調に上げ幅を拡大、29,000円を超えると
上げのスピードが早まりました。
景気回復への期待を背景に
節目となる価格を一気に突破して、
30,000円を意識するレベルまで進みました。
鉄鋼業種が大きく上昇、海運も買われ、
景気敏感株を代表するセクターに資金が向かいました。
33全業種が上昇しましたが、
医薬品、その他金融業、空運業などは相対的に弱い動きとなりました。
日経の日足はひげがほとんどない丸坊主を形成しました。
今年に入って3回に渡って抵抗を形成していた
29,000円の壁を4回目で突破しました。
ヒゲで超えず、大きな実体を伴って超えているので、
上昇トレンドはさらに強化、
過熱感の中でのさらなる上昇で、
空売り派には逆風、買い戻しをすると上昇がさらに加速してしまう状況です。
30年以内にはみたことのない位置なので、
どこで止まるかの参考になるものは何一つなく、
「止まるサインが出るまで進む」と判断するしかありません。
東証1部の売買代金は概算で3兆3924億円、
売買高は15億8595万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1710、
値下がりは429、変わらずは52銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
先週末の展望では「もちろん、目線はまだ買い中心目線です。」と
解説しました。買い中心で、上昇の見込みとは予想しましたが、
ここまでの上昇は想定できなかったという
投資家は多いでしょう。
29,000円という壁を一気に突破してきたので、
2日以内に達成感による利益確定の売りが出る確率は高いですが、
喜んで空売りを仕掛けるタイミングではありません。
押し目を少しでも作ったら買い上がる行動が続いているので、
投資家の目線はすでに半年先以上を視野に入れ、
業績がしっかりしたバリュー株を集め始めています。
今週中か来週中に反発した場合は注目すると
解説した半導体関連は早速大きな反転を見せたことが
それを裏付けています。
また、「また、来週には海運が利益確定の節目作りから回復してくるので、
狙えそうなセクターとして注目です。」と注目、
上昇率3位につけてきました。
資金が順調に循環しているので、達成感による短い調整のあとは、
医薬品、空運業、など本日相対的に動きの鈍かったセウターを
狙いたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
29,388.50 ＋609.31(2.12%)
ドル・円
105.61 – 105.62 ＋0.12(0.11%)
ユーロ・円
127.07 – 127.09 ＋0.87(0.68%)
ユーロ・ドル
1.2031 – 1.2033 ＋0.0068(0.56%)
NYダウ工業株30種（ドル）
31,148.24 ＋92.38(0.29%)
S&P500種
3,886.83 ＋15.09(0.38%)
ナスダック
13,856.296 ＋78.553(0.57%)
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