2021年2月12の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比42円86銭(0.14%)安の2万9520円07銭でした。
2営業日連続で3桁以内の動きで高値圏での警戒感が
強まっていることが伺えますが、上昇の勢いは止まらず、
週間でも大幅上昇で今週の取引を終えました。
指数間の動きで注目すべき分野はどこか?
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と反発、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は日本の休みの間に上昇しましたが、
前日は小幅に反落して、
前営業日比7ドル10セント(0.02%)安の3万1430ドル70セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比53.240ポイント(0.4%)高の1万4025.774で取引を終えました。
日本が休みの間、ダウ指数が最高値を更新したので、
利益確定の売りがでたくらいで
上昇のモメンタムが減ったわけではありません。
一方、政権側から半導体不測への対策を
協議すると伝わることで半導体、半導体製造措置関連が
大きく買われ、ナスダックは最高値を
連日で更新しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は休み明け、方向感のない中で
上昇トレンドを維持する動きをみせました。
前営業日同様、堅調な企業業績に期待、
買いが先行してスタートしましたが、
直近の急激な上昇に伴い利益を確保しておく
売りが進み、小幅にマイナスに沈んで
今週の取引を終えました。
1月終わりから急速に上げ幅を拡大していた
海運業の大手が軒並み大幅下落、
業種別の下落率で1位を占めました。
一方、証券が連日の活況で上昇率2位、
金属製品、その他製品など
製造業関連にも資金が流れて上昇しました。
日経の日足は下ヒゲの長い陰線を形成しました。
終値では下げましたが、
高値は切り上げ、安値も切り上げたので
形では上昇になりました。
始値が当日の高値に近いので、
一貫して下げたとも解釈できますが、
前日の始値付近まで進む前に
切り返してボリンジャーバンドの+2σ付近で終わったので、
上昇トレンドが弱まったとは言えないでしょう。
その動きは週足を見れば明確です。
下ヒゲがほとんど見えない陽線で、
しっかり高値と安値も切り上げたので、
中・長期的に見ても上昇継続です。
商いは3兆円超えを回復、
東証1部の売買代金は概算で3兆202億円、
売買高は13億4398万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1107、
値上がり銘柄数は1004、変わらずは82銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
強いな!この一言に尽きる1週間でした。
週間で740円の大幅な上昇、
テクニカルでも2週連続で陽線を形成、
金曜日の1日下がったくらい、
気にならないくらいの活況ぶりでした。
さらに、下がってきても29500円が
明確に意識され、3万円を視野にいれて、
遠くない時期に挑戦するだろうという雰囲気になりました。
グロース株、バリュー株が循環しながら
物色される好循環もみられましたが、
本日の動きには規模別での循環も示唆しています。
日経指数は下げたものの、TOPIXは上昇、
特に目立つのはマザーズとジャスダックの健闘ぶりで
中・小型に注目が集まる雰囲気が明らかになっています。
トヨタの好業績で盛り上がった相場なので、
来週は一進一退の小康戦にはいりそうですが、
それでも下げの方に目を向けるのは控えた方がよいでしょう。
マザーズの回復が鮮明になる場合は、
さらに資金が向かうので、来週を含めてしばらくは
中・小型に物色の目をむけます。
特に動きが鈍くなっていた医薬品の反転に注目、
電気機器、精密部門には割高感を意識しつつも、
少し下がったところから押し目買いを打診します。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,520.07 -42.86(-0.14%)
ドル・円
104.93 – 104.94 +0.42(0.40%)
ユーロ・円
127.08 – 127.10 +0.32(0.25%)
ユーロ・ドル
1.2110 – 1.2112 -0.0019(-0.15%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,430.70 -7.10(-0.02%)
S&P500種
3,916.38 +6.50(0.16%)
ナスダック
14,025.774 +53.240(0.38%)
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