2021年2月15日の東京株式市場は大幅に上昇しました。
終値は前営業日比564円08銭（1.91%）高の3万0084円15銭でした。
3万円の大台に30年ぶりにのせました。
新型コロナウィルスのワクチン普及に対する期待と、
景気正常化への期待が重なって大幅な上昇、
終値で30,000円を達成して引けました
明日は大台にのせた達成感による利益確定が出てくる可能性が高いですが、
基本的に先高観から変更する必要はありません。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に反発と続伸で上昇となりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比27ﾄﾞﾙ70ｾﾝﾄ（0.1%）高の3万1458ﾄﾞﾙ40ｾﾝﾄ、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比69.700ﾎﾟｲﾝﾄ（0.5%）高の1万4095.474で取引を終えました。
米国政府が複数の製薬会社と新型コロナウィルスの
ワクチン供給契約を結び、
7月末までは全国民が接種される十分な量を
確保したとの報道で投資家心理が好転しました。
景気回復による経済正常化に期待がかかり
10年物国債の利回りが上昇、
恩恵を受けると予想される金融系が買われました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場を上昇させた要因を引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
午後に入って横ばいの流れに入りましたが、
ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの特例承認、
17日にも接種開始などの
景気正常化に期待がかかるニュースが続き、
30年半ぶりの高値を更新して取引を終えました。
鉱業、精密機器、機械業種が大きく上昇、
証券、銀行などの金融関連にも買いがすすみました。
一方、海運業、ゴム製品、電気・ガス、空運が売られました。
日経の日足は陽線を形成しました。
寄り付き30分以内に3万円を超え、
利益確定がでましたが、
14時近くで再び3万円に接近、
終値でしっかり超えて終わりました。
当日の高値付近で引けたので、
終わり方としても強さを見せつける流れでした。
先週は「上昇トレンドが弱まったとは言えない。
その動きは週足を見れば明確で、
下ヒゲがほとんど見えない陽線引け、
しっかり高値と安値も切り上げたので、
中・長期的に見ても上昇継続です。」と解説、
上昇継続の判断通りでした。
東証1部の売買代金は概算で2兆6038億円、
売買高は12億7591万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1339、
値下がりは773、変わらずは81でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
12月の年末特別講演で予想した
2021年の相場は31,250円。
オリンピックがあるかないかは別にして
夏をめどに3万円に乗せれば、達成も夢ではないと考えていたら、
驚くほどのスピードで3万円にのせてきました。
「30年ぶり」、「「30年半ぶり」などの言葉が続きますが、
特に本日は全く意味が異なるといえます。
30年ぶりとは言っても28,000円台、29,000円と
30,000円台では1000円前後しか違いませんが、
心理的には比べ物にならない位の差があります。
30年ぶりの高値と言われても、
まだ30年生きていない投資家も多いので
ぴんとこないこともあるでしょう。
価格水準で考えると、史上最高値は1989年
12月29日の３万8915円、
29,000円の時はあまり意識されませんでしたが、
3万円を超えてくると、
「あれ、意外と近いのでは？」と感じてしまいます。
30年半ぶりの高値で、30,000円と言う
わかりやすい数字を突破したので、
達成感から来る利益確定が明日は出ると
言うのが普通に予想される流れです。
しかし、大きく売られる材料はどこを探してもない状況、
先週からの戦略は変えずに、
少し下げてきた場合も、
押し目買いのタイミングだと思ってください。
先週末は「電気機器、精密部門には割高感を意識しつつも、
少し下がったところから押し目買いを打診します。」と解説しましたが、
上昇率上位（精密機器2位、電気機器9位）に入ってきたので
早くもチャンスは回ってきました。
継続して注目してください。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
30,084.15 ＋564.08(1.91%)
ドル・円
105.18 – 105.19 ＋0.26(0.24%)
ユーロ・円
127.61 – 127.63 ＋0.50(0.39%)
ユーロ・ドル
1.2131 – 1.2133 ＋0.0016(0.13%)
NYダウ工業株30種（ドル）
31,458.40 ＋27.70(0.08%)
S&P500種
3,934.83 ＋18.45(0.47%)
ナスダック
14,095.474 ＋69.700(0.49%)
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