2021年2月25日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比496円57銭(1.67%)高の3万0168円27銭でした。
前日の急落分をほぼ取り返しました。
米国市場は新型コロナウィルスの感染者が減少傾向にあること、
新たなワクチンが承認される期待などの材料を背景に大幅に上昇しました。
日本市場はその流れを引き継ぎ買いが先行してスタート、
前日の大幅な下げを帳消しにするところまで上昇しながら、
下値の固さを見せました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に上昇しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に上昇して、
前営業日比424ドル51セント(1.3%)高の3万1961ドル86セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して
前営業日比132.768ポイント(1.0%)高の1万3597.966で取引を終えました。
1回の接種でも高い効果があると期待される
ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンが
承認される見込みなったことで、
景気回復への期待が膨らみました。
1.9兆ドルの追加経済対策が採決されるとの
期待も加わり、景気敏感株を始め、
旅行関連にも買いが広がりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が大きく上昇した要因を引き継ぎました。
ジョンソン&ジョンソンの新型コロナウィルスワクチンに対する期待、
他のワクチンも大幅増さんされる見込みなど、
景気回復への期待が膨らむニュースが続き、
市場は強気に傾きました。
世界的なリスク後退で為替市場では
円安が進み、上昇の勢いが加速しました。
ゴム製品、その製品、金属製品などの
素材系、景気敏感セクターが買われ、
銀行、その他金融業などの金融関連もしっかりでした。
一方、食料品、医薬品、小売業などの
内需系が相対的に弱い動きを見せました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日より上離れすてスタート、
そのまま上昇して、わずかではありますが
上向きのキャップを開けました。
明日も上昇して高値を抜けてくると、
2月23日と24日の間に開いた
ギャップを埋めることになります。
ギャップを埋めることによって
投資家心理が改善はしていますが、
先週末の予告通り、今週は乱高下を伴う下値の固い展開。
明日は利益確定が出てきてもおかしくないでしょう。
商いが膨らみ3兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で2兆9211億円、
売買高は14億6095万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1383、
値下がりは707銘柄、変わらずは102銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「今の相場はそこまで弱い地合いではありません。
現在の価格圏を見る限り、むしろ一回調整が入って
健康なトレンドに戻る動きにつながるというような動きです。」と解説、
それを見せつけるかのように
1日だけで下げ幅を取り戻しました。
もっとも”一回調整が入って
健康なトレンドに戻る動きにつながる”ほどの調整幅とは
思えませんが、下値が固く、
外部要因のサポートさえあれば、
日本市場はいつでも強気に戻れることを見せたくれた1日でした。
空運を含む旅行関連に注目するように言いましたが、
米国でも同様の動きが見られながら、
日本市場の空運は早速の利益確定がでました。
短期的な利益確定が出ても、これから上昇の雰囲気を強めていくので
継続して注目、
前日弱かった半導体関連、電子部品、精密機器は
押し目を作ってくれたと思い、強気継続で行きます。
短期的には電気・ガス業が押されすぎたので、
短い反発が近づいたこと、
自動車、医薬品も同様です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
30,168.27 +496.57(1.67%)
ドル・円
106.10 – 106.11 +0.54(0.51%)
ユーロ・円
129.63 – 129.64 +1.32(1.02%)
ユーロ・ドル
1.2216 – 1.2218 +0.0061(0.50%)
NYダウ工業株30種(ドル)
31,961.86 +424.51(1.34%)
S&P500種
3,925.43 +44.06(1.13%)
ナスダック
13,597.966 +132.768(0.98%)
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