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2021年3月1日の日経概況

2021年3月1日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比697円49銭(2.41%)高の2万9663円50銭でした。
長期金利の上昇が一服した米国市場の動きを背景に
日本市場は大きな反発を見せました。
ボラティリティーの高まりと、注目イベントへの様子見モードで、
まだ波乱含みの動きが予想されますが、
明日も上昇する場合は早々と上昇トレンドへの戻りが期待できます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落と反発でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比469ドル64セント(1.5%)安の3万0932ドル37セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比72.914ポイント(0.6%)高の1万3192.345で取引を終えました。

続落はしましたが、下げのモメンタムは多少緩やかになりました。
勢いを緩めた要因は
長期金利の上昇が一服したことです。

一時1.61%まで上昇した長期金利は、
1.4%台まで調整して、下値を支えましたが、
月末要因でポジションは手仕舞う動きが広がり、
市場を浮上させるまでには至りませんでした。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の下値を支えた要因が
好感され幅のある反発を見せました。
米国の長期金利上昇が一服することを受けて、
日本市場にも安心感が広がりました。

先週末に1200円以上の下落と
歴代10位の下げ幅を記録した反動からの
自律反発の買いも入りました。

もっとも、市場にはボラティリティーの高まりと
米国の経済政策の行方に対する様子見が混在しており、
先週末の下げ幅を取り戻すまでには至りませんでした。

33業種全てが上昇する中、
パルプ、機械、電気機器などの素材系に買いが進み、
建設業、小売業、水産、不動産業などの
内需系にも強い買いが入りました。

日経の日足は短い上下ひげをもつ陽線を形成しました。
前営業日の高値は切り下げ、安値は切り上げたので
テクニカル上では持ち合いです。

高値が前日の高値を抜けてないので、
大きく下げた分を全て取り戻すことには失敗、
それでも節目と思われる25日移動平均線を
上回ってスタートしてそのまま上昇しました。

明日も本日の高値を上に抜けると
1月29日に形成したパタンと同様の形が成立します。
明日の動きに注目です。

東証1部の売買代金は概算で2兆4773億円、
売買高は12億5001万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1931、
値下がりは229、変わらずは34銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

1日の動きで人の心はよく影響されるものです。
1200円を超える下げを見たら
この世の終わりかなと言う気持ちにもなるし、

週明けになるとあっさりと
大きな反発を見せて希望をもたらしてくれます。
しかし、乱高下を含むボラティリティーの高い相場は、
すでに先週から予告したことであり、
今週も基本的な動きに変化はないと予想しています。

要するに、今のように乱高下を繰り返す相場では、
慌てるものの負け、逆に言えば
落ち着いてどんと構えるのが勝ちの道です。
乱高下するのはもうわかっていることだよ、
と割り切っていると対処の仕方も全然違うはずです。

今晩から週の中盤までは経済指標が
市場を刺激することになります。
まず米国の米2月ISM製造業景気指数が本日、
明日は日本で10-12月期法人企業統計が発表されます。

水曜日は米国のベージュブック、2月ADP全米雇用リポート、
2月ISM非製造業指数でピークを迎えますが
これらの指標が長期金利をどのように刺激するかが注目されます。

明日も本日の高値を抜けることで、
大きな下げに対する過度な警戒感は和らぐと思うので、
基本的な先週末から戦略は変更なしで、

“1. デイトレード、スキャルピングなどには
値動きが激しく、変動幅を取りやすい
素材系、景気敏感セクターが注目されます。
→こちらは予想した通りの動きをみせました。

2.また、前日「短期的には電気・ガス業が押されすぎたので、
短い反発が近づいたこと、
自動車、医薬品も同様です。」と解説した通り、
電気・ガス業は相対的に強い動きを見せたので、
来週前半までは注目していいのではないでしょうか。”

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,663.50 +697.49(2.41%)
ドル・円
106.71 – 106.72 +0.63(0.59%)
ユーロ・円
128.50 – 128.51 -0.22(-0.17%)
ユーロ・ドル
1.2041 – 1.2043 -0.0093(-0.76%)
NYダウ工業株30種(ドル)
30,932.37 -469.64(-1.49%)
S&P500種
3,811.15 -18.19(-0.47%)
ナスダック
13,192.345 +72.956(0.55%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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