2021年3月18日の東京株式市場反発しました。
終値は前営業日比302円42銭(1.01%)高い3万0216円75銭でした。
FOMCの結果、米国のゼロ金利政策が2023年末まで維持される
見通しのなり、米国市場が上昇、日本市場も上昇しました。
上昇幅が500円に達する場面もありましたが、
日銀金融政策決定会合に対する様子見が広がり
上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比189ドル42セント(0.6%)高の3万3015ドル37セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日続伸して
前営業日比53.636ポイント(0.4%)高の1万3525.203で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は史上初33,000ドル台にのせました。
ナスダック総合株価指数は長期金利の上昇で
朝方は大きく下げる場面がありましたが、
FOMCの後は持ち直してプラスに転じました。
実質ゼロ金利を23年度まで続けるなど
金融緩和が長期化するとの内容が示された
FOMCの結果が市場の心理を改善させました。
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【日本市場の動向】
日本市場はFOMCで米国のゼロ金利政策が
2023年末まで維持される見通しのなった結果を受けて
買いが先行してスタートしました。
上昇幅は500円を超える場面もありましたが、
翌日予定されている日銀金融政策決定会合の
内容に対して様子見が広がり、
早くも利益確定の売りが出ました。
上昇幅を縮小させながら取引を終えましたが、
高値では2月16日終値の昨年来高値を上回る場面もありました。
銀行、証券、保険、その他金融など金融関連に買いが進み、
ガラス、鉄鋼、金属製品などの素材系、
自動車関連にも買いが進み、
陸運、不動産は短期の利益確定に押されました。
日経の日足は長い上髭をもつ短陽線を形成しました。
安値は30,041円と、30,000円超えてスタート、
上昇の勢いが強くない形になりましたが、
それでも下値は30,000円を支えにしようとしている流れです。
前日の終値より上離れしてスタート、
陽線になったので上向きのキャップを開けましたが、
上髭が長いのは上昇継続に疑問を持たせるところです。
2月16日に形成された最高値の終値を
本日の高値で超えるところまで進みましたが、
明日は反対にぬけると、一気に3万円を崩すことになりかねますので、
注意が必要です。
東証1部の売買代金は概算で3兆3544億円、
売買高は15億9934万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1444、
値下がりは654、変わらずは97銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「押されていた分、FOMCの結果が
市場親和的な内容の場合は、
米国市場を超える跳ね返りを見せることも考えられます。」と解説、
取引時間中に上昇幅が500円を超える場面では
その通りに進んでいると力が入る場面もありました。
2月16日の終値を超える場面もありましたが、
その期待はより現実的なものとして思われました。
終わってみると、
上を押される長いヒゲを残して、短陽線で終わり、
上向きのキャップを開けたとはいうものの、
米国市場を超える跳ね返りとまで解釈するのは難しい形です。
しかし、ポジティブな材料は、
終値で再び30,000円を突破したと言うことです。
抵抗になりやすい30,000円を一気に超えて、
安値は30,000円の直前に止まって
切り替えしたので支えとして認識されやすくなります。
日銀金融政策決定会合の予想を織り込んで
上値の重い展開にはなりましたが、
現在出ている予想はすでに折り込み済みだと
考える方が良くて、
昔、黒田さんが楽しんでたバーズカのような内容でない限り、
下値は固く守られるでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
30,216.75 +302.42(1.01%)
ドル・円
109.09 – 109.10 -0.06(-0.05%)
ユーロ・円
130.30 – 130.32 +0.52(0.40%)
ユーロ・ドル
1.1943 – 1.1945 +0.0053(0.44%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,015.37 +189.42(0.57%)
S&P500種
3,974.12 +11.41(0.28%)
ナスダック
13,525.203 +53.636(0.39%)
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