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2021年4月16日の日経概況:週末の投資戦略

2021年4月16日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前営業日比40円68銭(0.14%)高の2万9683円37銭でした。
好調な景気指標の発表が木曜日、金曜日と続いたことを受けて、
米国市場の主要指標は連日の最高値更新、
日本市場はその流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
買い先行の後は、後押しの材料が不足、始値を下回りながら終わりましたが、
小幅でありながらプラスを維持しながら1週間を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸と反発で上昇しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比305ドル10セント(0.9%)高の3万4035ドル99セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比180.923ポイント(1.3%)高の1万4038.763で取引を終えました。

家計への現金給付がスタート、
3月の小売売上高、週間の新規失業保険申請件数など
主要な景気指標が上向きの結果を発表したことが
好感され、ダウは初めて3万4000ドル台を達成しました。

長期金利がピークの1.7%台から1.52%まで低下したことで
金利高で売られやすいハイテク関連銘柄に売りが入り、
ナスダックが上昇、S&P500種株価指数も45.76ポイント(1.1%)高の
4170.42まで伸び、最高値を更新しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が3指標揃って
最高値を更新したことを受けて、
買いが先行してスタートしました。

買いの勢いは続かず、
新型コロナウイルスの新規感染者数の拡大に
歯止めがかからないことなど
上値を抑える材料が、上昇幅を打ち消し、
始値を下回っておわりました。

TSMCの投資計画が上昇修正されたことで
半導体・半導体製造措置などの
値嵩株が買われ、不動産、水産などの内需にも買いが入りました。

鉄鋼、海運業などの景気敏感業種の一角が売られ、
電気・ガス、銀行も厳しい動きになりました。

日経の日足は下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
高値と安値は小幅に切り上げましたが、
変動幅は相変わらず狭く、

30,000円と25日移動平均線に囲まれた
狭い範囲での持ち合いが続きています。
持ち合いが煮詰まってきたので、

直近はトレードがし難い環境ですが、
上か、下にふれてトレンドが発生するのは
近い将来だと思われるので、
落ち着いた気持ちで構えて待ちましょう。

商いは活況の目安となる2兆円を
割り込む直前まで萎んできました。
東証1部の売買代金は概算で2兆555億円、
売買高は9億915万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1021、
値下がりは1051、変わらずは118銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

金曜日夜の週末、
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比164ドル68セント(0.5%)高の3万4200ドル67セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比13.579ポイント(0.1%)高の1万4052.342で取引を終えました。

S&P500種株価指数も続伸、
前日比15.05ポイント(0.4%)高の4185.47と連日で最高値の更新、
ダウ工業株30種平均も、連日の最高値更新となりました。

シカゴ市場の日経225先物は小幅に続伸、
6月物が前日比45円高の2万9795円で取引を終えました。

3月の米住宅着工件数など
前日に続き好調な景気指標が続き、
米国株式市場が好調な動きになったことを受けての日経先物上昇です。

連日で最高値を更新した強気相場であることから考えると、
日経先物の上昇幅は限定的な範囲でした。
日経を買っていく材料が明確に見えてない、
米国市場の方に軍配が上がるという見方が反映されているのではないでしょうか。

この1週間は方向感に欠ける動きが続きました。
先週末に予想した通りの動きですが、
それにしても変動幅がだんだん狭まる
わかり難い相場の1週間が終わりました。

来週から日本は決算期の物色相場が本格化します。
基本的な流れは下げ難い、堅調に近い動きになる
可能性が高いと予想しますが、
22日の日本電産の決算を受けてから動きは大きくなっていくことでしょう。

日本電産を含み、世界的な半導体不足、
TSMCの21年度設備投資計画の上方修正などを踏まえると
半導体、半導体製造措置関連の業種は継続して注目で、
直接製造に関わらないとしても
半導体専門の商社系にまで物色の目を広げるとチャンスは広がるのではないでしょうか。

*半導体商社でテクニカル的に注目に値する銘柄
2737 トーメンデバイス
2760 東京エレクトロンデバイス
3132 マクニカ・富士エレ HD

米国では19日のIBM、20日のネットフリックス、22日のインテルが
最も注目される決算で、22日、日本の日本電産の結果が
インテルが好調な動きを見せる場合は、
テクノロジ関連業種はより波にのって
市場全体を引き上げることも考えられます。

一方、結果がある程度揃うまでは
商いは薄い状態が続くと予想されますので、
参考にしてください。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,683.37 +40.68(0.14%)
ドル・円
108.85 – 108.87 +0.04(0.03%)
ユーロ・円
130.45 – 130.47 +0.10(0.07%)
ユーロ・ドル
1.1983 – 1.1984 +0.0004(0.03%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,035.99 +305.10(0.90%)
S&P500種
4,170.42 +45.76(1.10%)
ナスダック
14,038.763 +180.923(1.30%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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http://www.tbladvisory.com/topics/

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