2021年4月20の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比584円99銭（1.97%）安の2万9100円38銭でした。
3月25日以来の安値で9割近くが下落する全面安の展開でした。
先週末まで連日で史上最高値を更新した動きで、
米国市場は利益確定の売りに押され、ハイテク関連も売られました。
日本市場は米国市場の流れを引き継ぐとともに
非常事態宣言が広まる可能性が嫌気され下げ幅を拡大させました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して、
前営業日比123ドル04セント（0.4%）安の3万4077ドル63セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して
前営業日比137.577ポイント（1.0%）安の1万3914.765で取引を終えました。
明確な下げ要因による下落というより、
先週末まで連日で史上最高値を更新した動きに対する、
利益確定が進んだ結果とみられます。
週末にビットコインが急落したことも
投資家心理を冷やす要因となりましたが、
景気回復への期待感は強く下げ渋って終わりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が下落したことに加え、
新型コロナウィルスの感染者拡大が
続いていることを受けて、
大きく売りが先行してスタートしました。
休業申請を伴う緊急事態宣言の発令を政府に
要請する見込みとなった大阪の状況などが
投資家心理を悪化させ、
下げ幅は600円を超える場面もありました。
東京都も宣言要請の可能性があることが伝わり、
景気回復が遅れるとの見方が広がりました。
海運業のみが上昇して、残りの32業種は下落、
前日に引き続き空運業が厳しい動きで
不動産、倉庫などの内需系に加えて、
高島屋、丸井など小売の一角も大きく下落しました。
日経の日足は下ヒゲと持つ陰線を形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
そのまま下げる下向けのキャップをあけました。
安値では75日移動平均線を割り込んで
終値では戻して終りましたので
一旦は75日移動平均線が意識されて、支えられた形です。
ここからさらに下がると3月24日の安値、
その次は3月5日の安値が意識されます。
ボリンジャーバンドの+2σが
3月24日の安値付近に位置しているので、
ここでは支えられる可能性が高いですが、
逆に下に抜けると下げが早まってしまう可能性もあります。
東証1部の売買代金は概算で2兆3866億円、
売買高は10億8739万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1899、
値上がりは240、変わらずは52銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
テクニカル的に日経の動きは、
高値は切り下げて安値は切り上げていく
二等辺三角形を形成している、
前日まではかなり煮詰まっていると言う説明をしてきました。
その結果は上か下、振れる方向に動いて
トレンドが発生するというのが一般的な解釈ですが、
今の動きからすると上に振れるのではないかと
予想していました。
見事に売られた結果で、下に振られて
その幅も600円近く。
悲観的になりやすいですが、1日下にふれただけなので、
再び上に戻って三角持ち合いの中に入って
ダマシで終わってしまう可能性ももちろんあります。
1つ注意すべき事は為替市場の動き。
日本の景気先行きへの懸念で下げたのに、
どうして円高？と思うほど急激な円高の動きが止まりません。
しかし、ユーロ・円の方をみると、直近の130円中盤の
上値抵抗線を超えて131円に接近するユーロ高。
つまりドル安なのか？あちらこちらでみられる歪な動きは
市場の不安とボラティリティーを高めるので
しばらくは不安定な動きが続く可能性があります。
特に本日の安値を下にぬけると下げがさらに加速するので
ロスカットラインに来ている銘柄は
必ず切っておくようにしてください。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
29,100.38 －584.99(－1.97%)
ドル・円
108.41 – 108.42 ＋0.20(0.18%)
ユーロ・円
130.81 – 130.83 ＋0.75(0.57%)
ユーロ・ドル
1.2069 – 1.2071 ＋0.0050(0.41%)
NYダウ工業株30種（ドル）
34,077.63 －123.04(－0.35%)
S&P500種
4,163.26 －22.21(－0.53%)
ナスダック
13,914.765 －137.577(－0.97%)
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