2021年4月26の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比105円60銭(0.36%)高の2万9126円23銭でした。
バイデン政権の増税案は引き続き、米国市場を軟調スタートさせましたが、
相場への影響は限定的になるとの見方が広がり、反発しました。
日本市場は緊急事態宣言の影響に対する懸念が市場を押し下げましたが、
ここまでの経験上、限定的な範囲になるとの見方でプラスに転じて終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比227ドル59セント(0.7%)高の3万4043ドル49セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比198.395ポイント(1.4%)高の1万4016.808で取引を終えました。
前日はバイデン政権が進める
増税政策が市場を押し下げ、
当日も売りが先行してスタートしました。
売りが一巡した後は、増税政策が相場に与える影響が
限定的との見方が広がり、
下げ幅を縮小、プラスに転じた後は
3桁の上昇幅を確保して取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は緊急事態宣言の影響が懸念され、
下げに転じる場面もありましたが、
上下の変動幅を広げながら
プラスに転じで取引を終えました。
決算結果を見極めたい心理で
商いは薄く、積極的に買いを進める場面は限られましたが、
下値も限られたことから地合いはしっかり保たれています。
空運、陸運、海運が上昇率上位を占め、
鉄鋼、非鉄金属、繊維製品などの素材系も買われました。
一方、水産、倉庫などの内需系、
ゴム製品、化学、医薬品も売り込まれました。
日経の日足は薄い実体と上下ヒゲと持つ短陽線を形成しました。
前日から高値と安値を切り上げたので、形でも上昇、
高値は75日線を一時的に上にぬけましたが、
終値では再び割り込んで終わりました。
下向きの25日線が上値を押しつける
形なので、4/22、4/20の高値を上にぬけないと、
高値切り下げをのがれることはできません。
4/20の高値と25日線がほぼ同じ価格帯に位置するので、
直近で意識されるポイントはこのへんです。
見方は変更なく、
4/22の高値が2/16の天井から
3回目の高値切り下げが成立します。
さらに4/21の安値まで下に抜けると、
下げのスピードが増してくるので、
当分は下目線に合わせての戦略を立てる必要があります。
東証1部の売買代金は概算で2兆874億円、
売買高は9億7477万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は942、
値下がりは1139銘柄で、変わらずは109銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日は直近の投資家心理を表す
想定外の動きがエムスリーで出ています。
11年連続の最高益を記録、
好決算というのはすでにある程度見込まれていたので、
実際の結果が発表され大幅増益での着地が
確認されると、好材料出尽くしで
6%安の暴落を記録しました。
日本電産も同様な理由で売られており、
好材料織り込み済みだと思われるものに
対して、投資家が中・長期的な戦略で
保持しつづけることにはつながっていないのがわかります。
「大幅増収増益で暴落ってなんのことよ!」と
経営陣や買っている投資家は納得いかないことですが、
相場では「常に市場が正しい」ということを忘れてはなりません。
先週末予告した通り、明日は黒田さんの会見で
注目が集まり、様子見が基本的な動きでしょう。
その上、業績で材料がでた銘柄は大きく変動しながら
ボラティリティーを高めることでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,126.23 +105.60(0.36%)
ドル・円
107.73 – 107.74 -0.18(-0.16%)
ユーロ・円
130.29 – 130.30 +0.22(0.16%)
ユーロ・ドル
1.2092 – 1.2094 +0.0039(0.32%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,043.49 +227.59(0.67%)
S&P500種
4,180.17 +45.19(1.09%)
ナスダック
14,016.808 +198.395(1.43%)
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