2021年4月15日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比21円70銭(0.07%)高の2万9642円69銭でした。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンの接種中断が
大きな影響を及ぼさないとの当局の発表により米国市場は反発、
日本市場は様子見市場が続いて小幅の動きに終始しました。
来週の中盤まではこのような動きが続くと予想される中、
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と反落でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比53ドル62セント(0.2%)高の3万3730ドル89セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比138.259ポイント(1.0%)安の1万3857.840で取引を終えました。
前日はジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の
新型コロナウイルスワクチンの接種を中断するように勧告されたことが
投資家心理を悪化させましたが、
当局による大きな影響はないとの発表でダウ平均は
小幅でありながら反発しました。
上げ幅は230ドルを超える場面もありましたが、
前日は上昇した主力ハイテク関連銘柄に
利益確定の売りが出たことで
上げ幅が縮小、半導体関連も売られ、
ナスダック指数は反落しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国で半導体関連銘柄が売られ
ナスダック指数が下落したことを受け、
半導体・精密機器業種を中心に売りが先行してスタートしました。
一方、景気敏感業種は買われた流れを引き継ぎ、
日本でも同業種を中心に買いが入り、
相場をした支えしました。
海運業が上昇率1位、鉱業、石油が続き、
自動車、空運、鉄鋼などの景気敏感領域が物色され、
銀行業もしっかり。
ナスダック下落の影響で精密機器、
電気機器、その他製品が下げました。
日経の日足は上ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前日より変動幅はありましたが、
持ち合いの領域を抜けることができていません。
直近の動き同様、下値は25日移動平均線に支えられ、
上は30,000円とボリンジャーバンドの+1σが壁になっています。
上にブレイクする形をしていますが、
来週以降に動きがあると予想されます。
見方は変更なしで「上か下に跳ねることを待ってから、
その方向についていくのがこの流れにおいての
基本的な戦略です。」
東証1部の売買代金は概算で2兆2534億円、
売買高は10億3628万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1376、
値上がりは739銘柄、変わらずは76銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今までの通り、という感じの一日でした。
日本市場は方向感に欠ける展開で、
プラス・マイナスを往復しながら
決算期の物色相場が続きました。
週末の明日は物色して短期の利益を積み上げていた
銘柄への売りが出ることで、
朝方の軟調な動きも予想されますが、
市場全体を売りこむ材料も見当たらないことから、
安値は固く推移することでしょう。
まとめると、一時的な押しがきても
慌てる必要はないということです。
その後も来週の中盤までは
方向感のない動きが続く可能性が高いでしょう。
大きく注目が集まるのは22日の日本電産、
ディスコなど精密機器、半導体関連。
その後からは決算発表が本格化するので、
より変動性の高い相場が待っています。
企業業績が堅調なことが予想されるので、
上方修正を重ねれば、
ピークを過ぎてから上に押し上げる圧力が強くなるでしょう。
今のうちに中・長期的な銘柄選定に
時間を使うのも長い目でみれば有効な戦略と言えます。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,642.69 +21.70(0.07%)
ドル・円
108.81 – 108.82 -0.18(-0.16%)
ユーロ・円
130.19 – 130.20 -0.13(-0.09%)
ユーロ・ドル
1.1963 – 1.1965 +0.0006(0.05%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,730.89 +53.62(0.15%)
S&P500種
4,124.66 -16.93(-0.40%)
ナスダック
13,857.840 -138.259(-0.98%)
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