2021年5月21日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比219円58銭（0.78%）高の2万8317円83銭でした。
米国市場が4営業日ぶりに反発、日本市場はその流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
上昇幅は300円を超える場面もありましたが、
感染者数拡大に歯止めがかからないことが上値を抑えました。
週末の米国市場はまちまちな動きになったこともあり、
来週も一進一退の展開が予想されます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【米国市場の動向】
米国市場は4営業日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して、
前営業日比188ドル11セント（0.6%）高の3万4084ドル15セント、
ナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに反発して
前営業日比236.002ポイント（1.8%）高の1万3535.739で取引を終えました。
ビットコインの価格が戻りを試し
投資家心理が改善した他、
長期金利の低下がハイテク関連銘柄への買いを呼びました。
朝方かた発表された新規失業保険申請件数は前週から減り、
市場予想を下回りました。
景気回復の期待が進んだことも上昇の要因となりました。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の反発を受け、
買いが先行してスタート、
ハイテク関連の上昇が目立ったことから、
半導体関連、情報・通信関連を中心に買いが進みました。
朝方の上昇幅は300円を超える場面もありましたが、
買いが一巡したあとは、
緊急事態宣言が拡大するなど、
感染者拡大が止まらないことが懸念され
上昇幅を縮小させながら今週の取引を終えました。
その他製品、サービス業、精密機器が上昇、
自動車関連の輸送用機器、情報・通信業も買われました。
鉱業が前日につづいて売られ、
石油・積団製品、ゴム製品などは早速利益確定に押されました。
日経の日足は上下髭を持つ陽線を形成しました。
前日の日足から上放れしてスタート、
そのまま上昇して上向きのギャップを開けましたが、
上下のヒゲの方が実体より長く、
上昇しながらも自信を持って進んでいる印象はありません。
5/18の高値を超えられなかったことで、
5/17から持ち合いの範囲の中に収まっていると見られます。
このまま上昇する場合は、
まず5月18日の高値を上にぬけて
持ち合いを脱出、さらに進んだら
下向きになっている25日移動平均線にぶつかるので
その抵抗も上に抜ける必要があります。
東証1部の売買代金は概算で2兆3802億円、
売買高は10億3796万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1076、
値下がりは1009、変わらずは107銘柄でした。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
テクニカル分析でも触れましたが、
今週の日本市場は方向感に欠ける展開となりました。
上下激しく動いて持ち合いとなりながらも
週間では上昇して終わりました。
来週の動きを予想するに重要な材料になる
米国市場の週末動向をチェックしておきましょう。
週末の米国市場は2営業日続伸と反落で、
まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は2営業日続伸して、
前営業日比123ドル69セント（0.4%）高の3万4207ドル84セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比64.746ポイント（0.5%）安の1万3470.993で取引を終えました。
注目を集めていた欧州、米国のPMI指数が
揃って前月から上昇、
欧州ではコロナワクチンの接種が進むことによる
規制緩和が好感されるなど上昇幅は300ドルを超える場面もありました。
シカゴ市場の日経平均先物の動向です。
6月物は前日比150円高の2万8380円、
21日の日本大阪取引所の終値を30円上回って引けました。
現在の日本市場は国内単独で市場を動かせるような材料が存在せず、
米国市場の動向に依存する相場で、
来週もその動きは変わらないでしょう。
よって、方向感のない一進一退が続くことが予想されます。
米国市場を左右しているのは
・長期金利動向
・ビットコイン
この2つの要因で、結局は全世界の市場に影響を与えると考えてよいでしょう。
関心を持ってチェックすべきところは
マザーズ市場。
4月から5月までの短期間で15%を超える下落率を記録しましたが、
先週から戻りを試す動きが鮮明で、
4月の水準に戻るとすると
さらに上昇する余地は残っています。
マザーズ市場の中で大きく売り込まれた銘柄を
中心に物色するのが
来週の動きには合致しそうです。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【各市場の動き】
日経平均（円）
28,317.83 ＋219.58(0.78%)
ドル・円
108.76 – 108.78 －0.21(－0.19%)
ユーロ・円
132.74 – 132.75 －0.22(－0.16%)
ユーロ・ドル
1.2203 – 1.2205 ＋0.0002(0.01%)
NYダウ工業株30種（ドル）
34,084.15 ＋188.11(0.55%)
S&P500種
4,159.12 ＋43.44(1.05%)
ナスダック
13,535.739 ＋236.002(1.77%)
ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。
http://www.tbladvisory.com/topics/
