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2021年5月17日の日経概況

2021年5月17日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比259円64銭(0.92%)安の2万7824円83銭でした。
米国市場の上昇を受けて、買いが先行してスタートしましたが、
勢いが続かず、アジア地域でコロナ感染が拡大していることへの
警戒心から売りに転換しました。
下げ幅400円超もありましたが、戻して取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。

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【米国市場の動向】

週末の米国市場は4営業日ぶりに2営業日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は2営業日続伸して、
前営業日比360ドル68セント(1.1%)高の3万4382ドル13セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に2営業日続伸して
前営業日比304.990ポイント(2.3%)高の1万3429.978で取引を終えました。

14日発表された米小売売上高が市場予想を下回り
市場の押し圧力となっていた長期金利が
下落したのが米国市場(株、先物を含め)を
続伸させた要因となっています。

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【日本市場の動向】

日本市場は変動性の高い動きとなりました。
朝方は米国市場が上昇、長期金利の上昇も一服したことを受け
買いが先行してスタートしました。

勢いは続かず、新型コロナウイルスの再拡大が
アジア圏で確認されるとともに、
日本でも感染者の拡大が続くことで下げに転じました。

下げ幅は400円を超える場面もありましたが、
安値圏では押し目買いが入り、
下げ幅を縮小して終わりました。

不動産、その他製品、空運など
一定の脈略のない上昇で、
非鉄金属は継続して売られ、海運業も冴えない動きでした。

日経の日足は下髭を持つ陰線を形成しました。
前日の高値は切り上げ、安値は切り上げたので、
テクニカル分析上の形は持ちあいです。

高くスタートしましたが、朝方が高値で、
その後は一貫して下がる展開を見せ
28,000円を下回って終わったことから、
抵抗として認識されているのがわかります。

明日は本日の安値を割り込んで下がることで
下にむかってトレンド転換、
5/10から高値切り下げになるので、
チャート上では下落継続になります。

東証1部の売買代金は概算でで2兆4591億円、
売買高は11億6498万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1211、
値上がりは908、変わらずは73銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

週明けは厳しい動きになりましたが、
感染拡大に歯止めがかからない状況で
強い動きを期待するのはやはり限界があります。

先週末「日本市場は一旦下落基調を止めて、
持ち合いの様子を見せると予想されます。」と解説、
インフレ懸念は払拭されておらず、
ニュース一つで上下激しく変動する動きは継続するでしょう。

金曜日の大きな上昇で油断して
大きく買っていく場合ではないことも
伝えていますが、現在の動きはさらに下値を探りにいっても
おかしくないので、より一層の注意が必要です。

明日18日は1-3月期GDP速報値が発表されるので、
朝方はその結果で揺れ動くことがあるので、
要注目です。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,824.83 -259.64(-0.92%)
ドル・円
109.17 – 109.18 -0.21(-0.19%)
ユーロ・円
132.58 – 132.59 +0.07(0.05%)
ユーロ・ドル
1.2142 – 1.2144 +0.0028(0.23%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,382.13 +360.68(1.06%)
S&P500種
4,173.85 +61.35(1.49%)
ナスダック
13,429.978 +304.990(2.32%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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