2021年5月19の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比362円39銭(1・28%)安の2万8044円45銭でした。
米国市場が不調な景気指標を背景に続落、
日本市場も売りが先行してスタートしました。
下げ幅を拡大した後は押し目買いが入って、戻して終わるなど
変動性の高い相場は続きます。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
週末の米国市場は2営業日続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比267ドル13セント(0.8%)安の3万4060ドル66セント、
ナスダック総合株価指数も続落して
前営業日比75.412ポイント(0.6%)安の1万3303.636で取引を終えました。
長期金利の低下により
朝方はハイテク銘柄の方に買いが集まりました。
勢いは長く続かず、住宅着工件数が減少したことや
原油先物価格が低下したことなど
景気の先行きに対する不安が意識され
下げに転じて終わりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が続落したことを受け、
売りが先行してスタートしました。
暗号通貨の代表格であるビットコインの
価格が急落したことも心理を悪化させ、
下げ幅が拡大される場面がありましたが、
28,000円を下回ると押し目を拾う買いが入って、
始値付近まで戻して取引を終えました。
前日に続き精密機器が強く、
空運業、ゴム製品、その他製品など
景気敏感業種が物色されました。
下げた業種はパルプ、機械、ガラスなど、
こちらも景気敏感業種が敬遠されました。
日経の日足は上下髭とほとんど実体をもったない
陽線を形成しました。
前日の高値と安値をは切りさげ、
テクニカル分析上の形でも下落です。
28,000円を一回下回りましたが、
サポートとして認識され、
再び上回って終わりました。
下にむかってトレンド転換したので、
本日の安値を割り込むと
下げが加速します。注意が必要です。
今週末まではテクニカル的な視点を重視しましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆5099億円、
売買高は11億6484万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1453、
値上がりは662、変わらずは76銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2日にわたって戻りを試す動きになりましたが、
そろそろ買いかな?とみんなを思わせたところで、
また反落、買いをしても長く続かない、
空売りを入れると踏み上げられるなど、
難しい相場が続いています。
ビットコインが4万ドルを割り込み
心理を悪化させたことも響き、さらに下げるかと思うと
また始値付近に戻って28,000円台をキープしています。
日経のさえない動きと反対に
この2日間で堅調になってきたのがマザーズ市場、
本日も+2.11%で続伸して終わっています。
合わせてみると、苦しい展開でありながらも
個人投資家の物色意欲は続いており、
銘柄選定によってはチャンスがあリえるということです。
新興市場が苦手な方でも、
マザーズの底入れ感には注目してみてもいいのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,044.45 -362.39(-1.28%)
ドル・円
109.22 – 109.24 +0.25(0.22%)
ユーロ・円
133.34 – 133.39 +0.38(0.28%)
ユーロ・ドル
1.2207 – 1.2211 +0.0006(0.04%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,060.66 -267.13(-0.77%)
S&P500種
4,127.83 -35.46(-0.85%)
ナスダック
13,303.636 -75.412(-0.56%)
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