2021年5月20日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比53円80銭(0.19%)高の2万8098円25銭でした。
米国市場が3営業日の続落で、それを引き続いた日本市場も
売りが先行してスタートしました。
押し目買いが入ったことで、プラスに転じましたが、
上値をおう動きは限られ、方向感のない相場がつづきました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
週末の米国市場は3営業日続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比164ドル62セント(0.5%)安の3万3896ドル04セント、
ナスダック総合株価指数も3営業日続落して
前営業日比3.899ポイント安の1万3299.737で取引を終えました。
前日4万ドルを割ったビットコインが
中国の規制観測などでさらに下落、
3万ドル割れ直前まで迫りました。
投資家心理が悪化して、資金がシフトする動きが加速しましたが、
下げ渋りを見せると、株式市場も下げ幅を
縮小させました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の続落を受けて、
売りが先行してスタートしました。
ビットコインのトレーダーの多い
日本市場にも影響はありましたが、
前日同様28,000円を下回る場面では
押し目を拾う買いが入りました。
しかし、積極的に買い進める流れも見られず、
小さい範囲の中で消耗的な売買が続きました。
繊維製品、ゴム製品、金属製品など
素材系が買われ、
その他金融業、証券など金融の一角も買われました。
鉄鋼、空運業、鉱業が下げ、
海運業、陸運業なども厳しい動きとなりました。
日経の日足は上下髭を持つ陽線を形成しました。
前日の日足に包まれ、形では持ち合い、
28,000円を挟んでの攻防が続きました。
現在は5/18の高値を中心に、
波を作っている流れで、
本日と前日の安値を割り込むと、
高値の切り下げが継続、下げトレンドの進行が早くなります。
東証1部の売買代金は概算で2兆1734億円、
売買高は9億9465万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1385、
値下がりは703、変わらずは104銘柄銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
寄り付く前の雰囲気は米国市場の
軟調を受けて、売りが深まるところでした。
しかし、寄り付きの直後から
早速買いが入り、プラス圏に浮上。
終わってみれば前日の変動幅に収まるくらいの小動きで、
商いも閑散として市場になりました。
ビットコインの影響力はいつの間にか
市場を左右するところまできているのが、
少なからず衝撃を与える日々です。
明日も明確な材料は見当たりませんが、
気にするイベントといえば
4月の全国消費者物価指数(CPI)、
欧州でPMI、米国も製造業PMIなど
景気の動向を示す指標が勢揃いしています。
指標の結果によっては波乱の相場が予想されますが、
いずれにしろ方向感の掴みにくい相場は
今週末までも続くことでしょう。
マザーズは強い動きが続いていますが、
短期的な過熱感が出始めるタイミングなので、
注意が必要です。
また、景気関連指標が多く予定されていることから
主力銘柄でも景気敏感セクターは変動性が高まる
可能性があるので、注意しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,098.25 +53.80(0.19%)
ドル・円
108.95 – 108.97 -0.12(-0.11%)
ユーロ・円
132.82 – 132.83 -0.47(-0.35%)
ユーロ・ドル
1.2188 – 1.2191 -0.0032(-0.26%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,896.04 -164.62(-0.48%)
S&P500種
4,115.68 -12.15(-0.29%)
ナスダック
13,299.737 -3.899(-0.02%)
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