2021年5月24の東京株式市場は3営業日続伸しました。
終値は前営業日比46円78銭(0.17%)高の2万8364円61銭でした。
先週末の米国市場はハイテク関連に売りが出て、ダウが上昇、
日本市場はハイテク関連の売りを要因として売りが先行してスタートしました。
東京・大阪で大規模接種が始まり景気回復への期待が膨らみ
指数はプラスに転じ、上昇幅を200円まで広げる場面もありましたが
上値では戻り待ちの売りが出て、下げ幅を縮小させて終わりました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
週末の米国市場は2営業日続伸と反落で、
まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は2営業日続伸して、
前営業日比123ドル69セント(0.4%)高の3万4207ドル84セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比64.746ポイント(0.5%)安の1万3470.993で取引を終えました。
注目を集めていた欧州、米国のPMI指数が
揃って前月から上昇、
欧州ではコロナワクチンの接種が進むことによる
規制緩和が好感されるなど上昇幅は300ドルを超える場面もありました。
ダウが上昇した反面、ハイテク関連には
売りが出て、ナスダックは反落しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は先週末の米国市場で
ハイテク関連が売られたことを背景に
売りが先行してスタートしました。
大規模接種が始まり、景気回復への期待で
景気敏感銘柄に買いが入ることで
指数はプラスに転じ、
上昇幅を200円まで広げる場面もありました。
高値は限られ、戻り待ちの売りも出て
上昇幅は限定的、方向感のない展開となりました。
海運、空運業などの景気敏感株の
一角が買われ、保険、銀行業などの
金融部門も上昇しました。
先週末は強かった情報・通信業が売られ、
医薬品、小売業などの内需の一部が売られました。
日経の日足は長い上髭を持つ短陽線を形成しました。
前日の日足から高値と安値を切り上げて
形でも上昇となりましたが、
5/18の高値を抜けてからは髭をのこしながら
上昇幅を縮小させたので、
力強い上昇とはなりませんでした。
本日の高値もぬけて上昇する場合は、
下向きの25日移動平均線がレジスタンスになる可能性が高いので、
明日新たに買いのポジションを入れる場合は
気をつけてください。
東証1部の売買代金は概算で2兆1504億円、
売買高は9億9383万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1394、
値下がりは715、変わらずは83銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
商いは2兆円の前半まで薄くなり、
方向感のない動きで今週の取引をスタートしました。
先週末は、日本国内の要因では動因がない、
米国市場を左右しているのは
・長期金利動向
・ビットコイン
この2つの要因で、結局は全世界の市場に影響を与えると考えてよいと
解説しました。本日も投資家心理を改善させたのは
3万ドル割れが懸念されていたビットコインが
少し持ち直したことでした。
神経を尖らせている投資家は多いので、
暗号通貨の取引をしない場合でも、
市場への影響要因として認識はしておく必要があります。
今週の戦略としてマザーズ市場に注目するように
解説もしましたが、
本日より調整入りのサインを出しました。
短期的な過熱感を解消した後、
切り返す時は動きが大きくなる可能性があるので、
継続して注目しましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,364.61 +46.78(0.17%)
ドル・円
108.89 – 108.91 +0.20(0.18%)
ユーロ・円
133.00 – 133.01 +0.22(0.16%)
ユーロ・ドル
1.2211 – 1.2215 -0.0005(-0.04%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,207.84 +123.69(0.36%)
S&P500種
4,155.86 -3.26(-0.07%)
ナスダック
13,470.993 -64.746(-0.47%)
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