2021年5月25の東京株式市場は4営業日続伸しました。
終値は前営業日比189円37銭(0.67%)高の2万8553円98銭でした。
米国市場がハイテク関連株への買いを中心に上昇、
日本市場はその流れを引き継ぎました。
上昇はしたもののまだ上値は限定的で、
28,500円が抵抗になりつつあります。ここを超えてくるかで
次のトレンドが決まるので今週は本日の高値を超えて上昇するかに注目です。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸と反発で、上昇しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、
前営業日比186ドル14セント(0.5%)高の3万4393ドル98セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比190.177ポイント(1.4%)高の1万3661.170で取引を終えました。
24日にビットコインが4万ドルを視野に入れる
価格まで反発したことが好感され、
先週末に売られたハイテク関連の銘柄には買いが進みました。
長期金利が1.6%前半で落ち着いていること、
新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいることなども
上昇の要因に加わり、景気敏感業種に買いが広がりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場でハイテク関連が
買われて上昇したことを背景に
買いが先行してスタートしました。
半導体関連銘柄に買いが集まり、
電気機器、精密機器、機械の一角が買われましたが、
28,500円の節目付近では上値が重く、
上昇幅を縮小させながら取引を終えました。
半導体関連の他に鉄鋼、非鉄金属が買われ、
証券・商品先物取引業にも買いが広がりました。
素材系の中でパルプが厳しい動きで、
海運業が前日の上昇から一転、下落率一位を記録しました。
日経の日足は短い上下髭を持つ短陽線を形成しました。
前日の日足から上にのびた上髭の中に
本日の日足が収まる奇妙な形で、
テクニカル分析上は持ち合いとなりました。
前日は「本日の高値もぬけて上昇する場合は、
下向きの25日移動平均線がレジスタンスになる可能性が高いので、
明日新たに買いのポジションを入れる場合は気をつけてください。」と解説、
25日線に到達する前にすでに高値が抵抗にあう流れです。
まだ明確に下に転換したとは判断されない形なので、
上値抵抗線には継続して注意する必要があります。
商いは前日より増えましたが、相変わらずの薄い水準で
東証1部の売買代金は概算で2兆2039億円、
売買高は9億9296万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は698、
値下がりは1417、変わらずは77銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
指数は189円高で4日続伸ですが、
東証1部の値上がり銘柄数が3割止まり、
値下がり、変わらずが7割を占める歪な相場でした。
指数が伸びている割には
まだ積極的に買いで入れてない投資家の心理が
反映されていると考えてよいでしょう。
その中で先週から注目するように
解説したマザーズ市場は
2.27%の躍進で、早速切り返す流れを形成しました。
特に医薬品部門は下げがキツかった分、
切り返しの時期が近づいたタイミングなので、
今のうちから注目、
一方、その他製品、ゴム製品は
割高として見られる水準まできたので、
急変に気をつけましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,364.61 +46.78(0.17%)
ドル・円
108.89 – 108.91 +0.20(0.18%)
ユーロ・円
133.00 – 133.01 +0.22(0.16%)
ユーロ・ドル
1.2211 – 1.2215 -0.0005(-0.04%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,207.84 +123.69(0.36%)
S&P500種
4,155.86 -3.26(-0.07%)
ナスダック
13,470.993 -64.746(-0.47%)
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