2021年5月27の東京株式市場は6営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比93円18銭(0.33%)安の2万8549円01銭でした。
米国市場は小幅の反発で方向感なし、日本市場はその流れを引き継ぐと共に
短期の上昇に対する利益確定の売りが出て、
3桁未満の下落で取引を終えました。
上値の抵抗線が意識されやすい価格帯にぶつかって止まったので、
急変に気を付ける時間帯です。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発して、
前営業日比10ドル59セント高の3万4323ドル05セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比80.822ポイント(0.6%)高の1万3737.996で取引を終えました。
米国の成人人口の半数が新型コロナワクチンの
接種を終え、経済の正常化に対する
期待が膨らみ、投資家心理が改善しました。
高値では最高値圏まで上昇してきていることが
要因で利益確定の売りが出て、
上げ幅を縮小させながら終わりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日までの5営業日続伸で
短期的な過熱を解消するタイミングに来たおり、
利益確定の売りが進みました。
MSCIの標準指数から日本株を29銘柄除外するなど
それに伴う売買が膨らみましたが、
プラスに転じることはできませんでした。
空運業、輸送用機器、
医薬品、食料品の4業種のみが上昇、
残りの29業種は下落しました。
その他金融、銀行などの金融関連が売られ、
鉄鋼、海運など景気敏感業種の一角も
売りが進みました。
日経の日足はほとんど実体のない十字架を形成しました。
前日の高値と安値を切り下げたので形でも下落、
5/26の高値が25日移動平均線の抵抗に合う流れになりました。
明日も本日の安値を切り下げて下落する場合は、
高値の切り下げが成立して、
下降トレンド継続に入ります。
変動幅は広がりました。
前日「後からの注意点は、レジスタンスとして意識された
25日移動平均線から下に向かってトレンド転換、
下げトレンドに戻り、
5/10の高値から切り下げも成立すると言うことです。」という解説が
提示した注意点の通りです。
急落に備えるタイミングです。
MSCI株価指数の銘柄変更による売買で
商いは大幅に増加しました。
東証1部の売買代金は概算で5兆5995億円、
売買高は24億432万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1647、
値上がりは474銘柄、変わらずは71でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
市場はやはりアフターコロナを睨んだ動きで
米国でワクチンの接種が半分に到達したとのニュースで
レジュー、旅行関連などに資金が入りました。
JAL<9201> + 1.84%、ANA<9202> +2.61%、
自動車銘柄にも強い動きが見られたことから
期待は進みますが、
本日の下げで本格的な上昇トレンドへの戻りとは言えない状況になりました。
勢いよく25日移動平均線まで戻って、
本日はそれを気持ちよく上に抜けてくれると
期待が進みそうでしたが、むしろ抵抗にあう形になったので、
反転に注意しなければならないタイミングです。
本日の夜は米国でGDP改定値(1-3月期)、
4月耐久財受注など景気の動向を示す
主要な指標の発表がひかえています。
その結果によって米国市場が調整続きになる場合は、
日本市場にも影響が及び、上げにくい金曜日になることが予想されます。
マザーズにも短期的な利益確定の売りが出たので、
調整が進んだ後の反発に期待してみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,549.01 -93.18(-0.33%)
ドル・円
109.14 – 109.15 +0.31(0.28%)
ユーロ・円
133.12 – 133.13 -0.12(-0.09%)
ユーロ・ドル
1.2196 – 1.2197 -0.0047(-0.38%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,323.05 +10.59(0.03%)
S&P500種
4,195.99 +7.86(0.18%)
ナスダック
13,737.996 +80.822(0.59%)
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