2021年6月7日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比77円72銭（0.27%）高の2万9019円24銭でした。
米国市場は雇用統計が市場予想を下回り、金融緩和の縮小懸念が
後退したことを受けて反発して終わりました。
日本市場はその流れを引き継ぎ、高く寄り付きましたが、
上値を追うような材料が不足、始値を割り込んで終わりました。
今後の投資戦略を含めて
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比179ドル35セント（0.5%）高の3万4756ドル39セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比199.982ポイント（1.5%）高の1万3814.489で取引を終えました。
市場予想を下回る雇用統計の結果を受けて、
金融緩和の縮小観測が後退、長期金利が低下しました。
長期金利の下落で物色されるのはハイテク関連、
アップル、マイクロソフト、テスラなど
ハイテクを代表する銘柄が軒並み大幅上昇しました。
市場予想は下回りましたが、
非農業部門雇用者数が前月比55万9000人増えたことは
景気の回復を裏付ける材料として認識されている面もあります。
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【日本市場の動向】
日本市場は先週末の米国市場が好調だった
流れを引き継ぎ、300円近い299円高でスタート、
強い動きをみせるかのように見えました。
2万9241円まで上げた後は上昇が一服、
利益確定の売りが出ることで、
寄り付きの下まで押されました。
連日の高値更新を続けてきたトヨタが反落、
好調だったら自動車各社も利益確定の
売りに押されました。
利益確定から切り返した海運が先週末に続いて強く、
サービス業、情報・津信行、精密機器など
ハイテク関連業種もしっかりでした。
先週末の好調から一転、鉄鋼が下落率1位、
銀行業、保険などの金融関連、
金属製品、機械、化学などの素材系が厳しい動きとなりました。
日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成しました。
先週末の終値から上離れして
75日移動平均線付近で寄り付きましたが、
継続する力はなく、始値を割り込んで終りました。
高値が75日移動平均線に抑えられた形になり、
75日線のレジスタンスに2回合う形となりました。
もっとも、悲観的になるよりは
5/28から続く持ち合いの中にいると考えられるので
明日の実体が本日の高値を超えて
75日線を明確に上回ると、3万円を視野に入れる
上昇トレンドに入ります。
東証1部の売買代金は概算で2兆3678億円、
売買高は10億5682万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1052、
値上がりは1037、変わらずは104銘でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
先週末の米国市場が上昇、
それを受けてシカゴ市場の日経225先物も上昇して終わり、
月曜日の朝は好調なスタートになると言うのは
ある程度見えたことです。
（先週末の解説を参考にしてください）
300円近い上昇で勢いよく寄り付いたものの、
早速頭打ち感が強く、下げに転じましたが
29,000円を終値でもキープしたことは
意味があることでしょう。
予想した通り、来週のFOMCまでは
様子見で上下変動する相場になりやすい環境です。
ただ、今日はマイナスに沈まなかったというだけでも
底値は固いと考えてよいでしょう。
業種間の循環も気持ちよく見られ、
利益を積み上げた業種はわかりやすく利益確定が出て、
節目もくっきり作る傾向が期待されます。
その意味でも本日利益確定が広がった自動車業種は
節目を作ったらしっかりついて行きたいところです。
その他、鉄鋼、機械などの
節目は注目して拾う価値があるでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
29,019.24 ＋77.72(0.27%)
ドル・円
109.40 – 109.42 －0.78(－0.70%)
ユーロ・円
132.98 – 133.00 －0.47(－0.35%)
ユーロ・ドル
1.2154 – 1.2156 ＋0.0042(0.34%)
NYダウ工業株30種（ドル）
34,756.39 ＋179.35(0.51%)
S&P500種
4,229.89 ＋37.04(0.88%)
ナスダック
13,814.489 ＋199.982(1.46%)
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