2021年6月14日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比213円07銭(0.74%)高の2万9161円80銭でした。
週末の米国市場が上昇したことや、国内でコロナワクチン の
接種が拡大することを背景に買いが先行してスタートしました。
FOMCが目前に迫ってきたことから売買は盛り上がりませんでしたが、
節目を一つ突破したことが投資家に安定感を与えています。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は週末に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続伸して、
前営業日比13ドル36セント高の3万4479ドル60セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比49.090ポイント(0.4%)高の1万4069.423で取引を終えました。
あげるのも下げるのも景気敏感、消費財関連銘柄でした。
特別な材料がない中、コロナワクチンの普及で
投資家心理は強気でしたが、
最高値圏にある株価への警戒感と来週のFOMCに備えて
利益を確定しておく動きが出て、
マイナスに沈む場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は週末の米国市場が上昇、
新型コロナウィルスワクチンの接種拡大を受けて、
買いが先行してスタートしました。
G7で途上国へのワクチン提供、
東京オリンピックへの支援などが宣言されたことも
上昇の要因となりましたが、
積極的な買いには繋がらず、
上昇幅は限定的でした。
先週末に続き海運業が本日も上昇率1位、
2位だった医薬品は利益確定の売りに押されました。
ゴム製品、金属製品、電気機器など
景気敏感、素材系の業種が買われました。
今週も銀行が下げ、建設、不動産、など
内需の一角も売られました。
日経の日足は実体がほとんどない十字架を形成しました。
前日の終値から上離れしてスタート、
高値と安値を切り上げたので、形でも上昇です。
終値が75日移動平均線を越えて引けたたことで、
しばらくはレジスタンスになっていた
節目を上に上抜けたことになります。
ただ、まだ安心するには早い状況です。
明日は本日の高値を実体で抜けてくると、
上昇トレンドへの復帰、
及び30,000円を目指す動きになります。
売買は低調で、1月以降の2兆円割れでした。
東証1部の売買代金は概算で1兆9646億円、
売買高は8億5423万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1109、
値下がりは972、変わらずは113でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
一進一退の先週に続いて、
今週も一進一退、様子見の相場になると
先週末の解説では説明しました。
本日は直近のレジスタンスになっていた
75日移動平均線を上に抜けて、
5月28日以降の29,100円台載せです。
上放れして、上昇トレンド入りへ
期待させましたが、
高値は6/7に届かず、まだ上に抜けて
新たなトレンドを準備しているとは判断できません。
FOMCまでは結果待ちでトレンドが出にくいと
思い混んでいることか、
商いもさえない量で、迷いは続きます。
当分これが続くというのは以前から話してしているので、
銘柄の選定は戦略変更なしで、
アフターコロナ関連です。
特に、マザーズ市場の勢いが良いことには注目の価値があります。
マザーズに属するマーケティング、EC関連及び
人材紹介・育成関連の躍進が目立つので、
こちらの分野にも目を向けてみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,948.73 -9.83(-0.03%)
ドル・円
109.53 – 109.55 -0.01(0.00%)
ユーロ・円
133.26 – 133.27 +0.06(0.04%)
ユーロ・ドル
1.2164 – 1.2166 +0.0004(0.03%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,466.24 +19.10(0.05%)
S&P500種
4,239.18 +19.63(0.46%)
ナスダック
14,020.333 +108.583(0.78%)
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