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2021年6月21日の日経概況

2021年6月21日の東京株式市場は大幅に4営業日続落しました。
終値は前営業日比953円15銭(3.29%)安の2万8010円93銭でした。
5月17日以来、約1カ月ぶりの安値で、
下げ幅が1100円を超える場面もありました。
米国市場発の下げ派が日本市場にも波及した結果です。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

週末の金曜日から土曜日朝にかけて
米国市場は大幅に続落と反落、総体的に下落しました。

ダウ工業株30種平均は5営業日続落して、
前営業日比533ドル37セント(1.6%)安の3万3290ドル08セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比130.974ポイント(0.9%)安の1万4030.376で取引を終えました。

セントルイス連銀総裁の発言が市場を揺るがしました。
FOMCの結果、23年の利上げ開始と予想していた市場に対して、
22年にも開始されるとの見解を述べ、
市場心理が悪化しました。

市場の懸念材料だった長期金利(米10年物国債)は
債券価格が上昇したことで利回りが1.4%台まで落ち込み、
変調がみられています。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の懸念材料がさらに増幅されました。
朝方は売りが先行したものの、
1000円近くの下げ幅にはならず、
457円24銭安の2万8506円84銭で寄り付きました。

米国市場の下げ要因が日本市場にも波及、
アジア市場全般の不調も加わると市場心理が悪化
下げ幅が1100円を超え、2万8000円を割り込む場面もありました。

下げ幅を縮小させながら引けたものの、
投資家のリスク回避姿勢は明確で、
空運業のみが上昇、32業種が下落する全面安の展開でした。

職場接種のスタートで期待された空運業が上昇、
海運業の下げ幅が相対的に低い水準でした。
ゴム製品、化学が大きく売られ、倉庫、卸売などの内需の一角、
ガラス、非鉄金属、金属製品などの素材系も厳しい動きとなりました。

日経の日足は下ひげを持つ陰線を形成しました。
前日の終値から大きく下放れしてスタート、
そのまま下落して下の向けのキャップを開けました。

先週末は「安値を割り込んでないので、まだダマシでおわってはいませんが、
上昇もしてないことから、
確認は来週に持ち越されます。」と解説、

本日の動きで75日前超えは
ダマシで終わり、下げが加速する要因となりました。
終値とボリンジャーバンドの-2σが
28,000円付近にあることが支えになって
かろうじて下げ幅を縮小して終わりましたが、
まだ下げ止まりの際もないので、
油断する場面ではありません

商いは3兆円近くを記録する活況ぶり、
東証1部の売買代金は概算で2兆9466億円、
売買高は13億108万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は2044、
値上がりは123、変わらずは26銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

“来週の株式市場は、先週から変わらず
「一進一退の持ち合いで下値を模索」と予想します。
そもそもスタートは米国市場の状況から、
売り先行のスタートが予想されます。”のように
下げスタートは予想していましたが、

ここまで下げ幅を広げるとは予想しなかったので、
市場の心理が相当悪化していることは伺えます。
1000円を超える下げ幅だったので、
流石に明日は自律反発する動きは見られると予想しますが、

ここで喜んで買っていく場面ではないことを
覚えておきましょう。
5月13日に記録した深い調整の安値2万7,385円までも
視野に入れる必要があり、
そこまで抜けると200日線が位置する
2万7,141円も見えてしまうので、十分警戒してください。

下げが深かった分、戻りの勢いも猛烈になるため、
空売りを増やしても短期勝負であると
割り切って挑んでください。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,010.93 -953.15(-3.29%)
ドル・円
110.02 – 110.03 +0.02(0.01%)
ユーロ・円
130.82 – 130.84 -0.25(-0.19%)
ユーロ・ドル
1.1890 – 1.1892 -0.0025(-0.20%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,290.08 -533.37(-1.57%)
S&P500種
4,166.45 -55.41(-1.31%)
ナスダック
14,030.376 -130.974(-0.92%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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