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2021年6月23日の日経概況

2021年6月23日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比9円24銭(0.03%)安の2万8874円89銭でした。
米国市場は議会証言で金融緩和の縮小に言及しなかった
パウエルFRB議長に支えられ続伸、
日本市場もその流れを引き継ぎ、買いが先行してスタートしました。
29,000円を超えると買いが一巡、先行不透明感が残り
短期の利益確定が優先され、上昇幅を打ち消してマイナスで引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は2営業日続伸して、
前営業日比68ドル61セント(0.2%)高の3万3945ドル58セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比111.788ポイント(0.8%)高の1万4253.268で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数は最高値を更新しました。
長期金利が低下、ハイテク関連銘柄の
割高感が解消されたことによる買いが入った結果です。

FOMCのショックから市場を支えたのは
パウエル議長の議会証言で、
早期の金融緩和縮小に関する言及がなかった点が
投資家心理を回復させました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の上昇を受け、
買いが先行してスタートしました。
パウエル議長の議会証言が米国市場に続き
日本市場も支えましたが、

勢いは続かず、29000円を超えると
買いが一巡、
まだ先行き不透明感に対する投資家心理は弱気で、

短期的な利益を確定する売りがでることで
マイナスに転じて取引を終えました。

鉱業、倉庫、石油・石炭、精密機器にゴム製品など
5業種のみが上昇、
証券、鉄鋼、不動産、医薬品などの下げが
市場の足元をつかみました。

日経の日足は長い上髭を持つ短陰線を形成しました。
ザラ場中には勢いよく伸びましたが、
高値で29,000円を超えて75日移動平均線に近づいていくと

両方の価格がレジスタンスになり、
急速に上昇幅が縮小されました。
上向きの25日移動平均線と、

平の75日移動平均線の間に挟まれており、
ここから下に抜けるとさらに
下げが加速するので注意が必要です。

東証1部の売買代金は概算で2兆2856億円、
売買高は9億4436万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1272、
値上がりは812銘柄、変わらずは109銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日のポイントは
・流石に明日は自律反発する動きは見られると予想される
・下げが深かった分、戻りの勢いも猛烈になるため、
空売りは短期勝負であると割り切る
この2点に集約することができます。

自律反発があるとの予想は当たっていますが、
空売りはそもそも新規の注文をいれても約定しない、
順調に下げてくれる銘柄も少なかったので、
保持しているポジションの整理が中心となりました。

先週末に予想した通り、
下げスタート、ボラティリティを伴う一進一退の展開は
継続すると思われることから、
反転したからといってすぐそっちに向かっての
トレードをするのも控えるのがよいでしょう。

大きく抑えられてから反発をしましたが、
まだ下げ分が埋まってないことから、
ここからしばらくはバリュー株の方に目が行きやすいので、

買いを考える場合は、押しの強かったバリュー銘柄を物色しましょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,874.89 -9.24(-0.03%)
ドル・円
110.92 – 110.93 +0.44(0.39%)
ユーロ・円
132.40 – 132.42 +0.91(0.69%)
ユーロ・ドル
1.1937 – 1.1939 +0.0036(0.30%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,945.58 +68.61(0.20%)
S&P500種
4,246.44 +21.65(0.51%)
ナスダック
14,253.268 +111.788(0.79%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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