2021年6月28日の東京株式市場は小幅に反落しました。
終値は前営業日比18円16銭(0.06%)安の2万9048円02銭でした。
週末の米国市場でダウが上昇、ナスダックは反落で、
まちまちな動きで、日本市場も方向感のない動きとなりました。
予想した通りの動きではありますが、
集中力の切れやすい相場、戦略を含めて
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の金曜日、米国市場は続伸と反落となりました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比237ドル02セント(0.7%)高の3万4433ドル84セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落して
前営業日比9.321ポイント(0.1%)安の1万4360.388で取引を終えました。
市場に目立つ材料はありませんでしたが、
ナイキが好決算を発表、その影響でダウは上昇しました。
一方、落ち着いていた長期金利が動き出し、
1.546%まで上昇(最終的には1.531%)、
ハイテク銘柄には逆風でナスダックが下落しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場でダウが上昇したことを受けて、
買いが先行してスタートしました。
買いの勢いは長く続かず、
ナスダックが下落したことが意識され
半導体関連の値嵩株が売られ、
市場は下げに転じました。
景気敏感株の一角に買いが入るなど
市場を支える要因もありましたが、
明確な上昇要因は見当たらず、
方向感のない動きを継続しました。
鉄鋼、海運業が上昇、証券、銀行、保険など
金融関連にも買いが入りました。
精密機器が下落率2位、鉱業が1位、
倉庫、不動産などの内需関連の一角が
売りに押されました。
日経の日足は上下髭を持つ短陰線を形成しました。
前営業日から高値を切り下げて
安値も切り下げたので、形では下落ですが、
切り下げ幅は大きくなく、
持ち合いの範囲だと考えて良いでしょう。
75日移動平均線の上で寄り付きましたが、
ザラ場中に下落して29,000円も割り込みました。
本日は29,000円がサポートとして意識され
75日移動平均線近くまで戻して終わりました。
節目のところで迷っているのが明確に見えているので、
上か下、振れる方向に動き出すと
考えるしかないでしょう。
商いは細くなって2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9680億円、
売買高は8億7073万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は624、
値上がりは1466、変わらずは102銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週は「日本市場の不調ぶりが目立つ1週間」とまとめ、
今週は「一進一退の方向感なし相場」と予想しました。
初日の月曜日から早速方向感のない動きで、
売られる場面でも気持ちよく売られる流れは見られず、
すかさず買いが入る、しかし積極的な
売買は見られないなど、
投資家を悩ませる1日でした。
短期トレードをする時の最悪の環境は、
下げることではありません。
「動きがないこと」の方がよほど悪い環境です。
下げると言うのはその方向性が見えることなので、
それに合わせた戦略を実行すればいいだけの話です。
しかし買ったら下げる、
売ったらあげられる相場では
トレードの優位性を見いだすことが難しくなります。
先週末予告した通り、
今週は主要な経済新聞発表、
特に雇用統計が週末に予定されているので、
ニュース1つで激しく動く
一進一退の相場と言う予測をかえる必要はないでしょう。
戦略は「こんな時こそファンダメンタル的に合致するテーマ株」を
引き続き物色してみることにします。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,048.02 -18.16(-0.06%)
ドル・円
110.72 – 110.73. -0.03(-0.02%)
ユーロ・円
132.16 – 132.18. -0.16(-0.12%)
ユーロ・ドル
1.1935 – 1.1937 -0.0012(-0.10%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,433.84 +237.02(0.69%)
S&P500種
4,280.70 +14.21(0.33%)
ナスダック
14,360.388 -9.321(-0.06%)
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