2021年7月8日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比248円92銭(0.88%)安の2万8118円03銭でした。
前日は276円安、2日だけで524円安で2万8000円割れが視野に入りました。
米国市場は長期金利が低いレベルで推移することを好感して
ハイテク銘柄を中心に買いが進みました。
日本市場は国内の材料により厳しい動きで、
節目の28,000円まで視野に入れるところまで落下しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発と続伸で上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比104ドル42セント(0.3%)高の3万4681ドル79セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日続伸して
前営業日比1.423ポイント(0.01%)高の1万4665.063ドルで取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は小幅でありながら、
連日で最高値を更新しました。
長期金利が前日に1.3%台まで下落、
当日は一時的に1.3%を割り込んで
4カ月半ぶりの水準に低下したことが好感されました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の上昇を横目に
国内の材料が下げの要因となりました。
4度目となる緊急事態宣言が報道され
景気回復への期待が冷めたことを
嫌気した売りに押されました。
前日の米国市場で半導体関連が売られたことを受け、
アドバンテスト、東京エレクなどが売りに抑えられました。
機械業種のみが上昇、32業種が下落しました。
鉱業の下げが激しく、その他製品、繊維製品、
証券なども売りに押されました。
日経の日足は上ひげを持つ陰線を形成しました。
前日の終値を少し下回るところでスタートしましたが、
下値を支える強力な材料がなく、
現実より高値と安値を切り下げ、
下げが加速する形となりました。
横ばいで推移していたボリンジャーバンドの
-2σと-1σが下向きに変わり、
本日は終値で-2σを割り込んで終りました。
下に向かってのスプラッシュです。
前日解説した通り、
「安値で28,000円を目指すところまで来たので、
明日、28,000円付近で支えられても
すぐ戻るのは難しいことを念頭に入れましょう。」
この展開は忘れないでください。
東証1部の売買代金は概算で2兆6089億円、
売買高は11億4405万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1849、
値上がりは276、変わらずは67銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
売られるすぎというサインは
すでに出ていると説明しましたが、
本日はより明確になりました。
14日を計算期間とするRSIは
4/21以降の低いレベルを記録して
売られ過ぎの目安とされる20に近づきました。
注意すべき点は20を割り込んだとしても、
すぐさま切り返すとは限らないと言うことです。
今週に入って明らかに厳しい動きなので、
前日「明日(8日)まで下げると、
明日の午後から金曜日の午前にかけて買い戻しが入ります。」解説した通り
週末につながる明日の午前中に
利益確定の買い戻しが入るのは予想されます。
問題は午後からの動きです。
午後、再び下げ出すと、次の節目である28,000円、
6/21の安値が一気に崩れることもあるので、
注意が必要です。
空売りで利益が増えている分はさらに利益が確保できるレベルまで
逆指値の注文を引き下げてもいいでしょう。
戦略銘柄では以前紹介した業種以外の
空売り推薦銘柄のリクエストを反映して
2弾の空売り銘柄リストを公開しています。
注意深く読んでみてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,366.95 -276.26(-0.96%)
ドル・円
110.60 – 110.62 -0.17(-0.15%)
ユーロ・円
130.77 – 130.82 -0.74(-0.56%)
ユーロ・ドル
1.1822 – 1.1826 -0.0050(-0.42%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,577.37 -208.98(-0.60%)
S&P500種
4,343.54 -8.80(-0.20%)
ナスダック
14,663.640 +24.315(0.16%)
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