2021年7月12日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比628円60銭(2.25%)高の2万8569円02銭でした。
週末に米国市場が上昇して主要3指標が揃って最高値を更新しました。
その流れを引き継ぎ日本市場は大きく買いが先行、
朝方は上昇幅を伸ばしましたが、午後に入って伸び悩みました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の金曜日、米国市場は大幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して、
前営業日比448ドル23セント(1.3%)高の3万4870ドル16セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比142.134ポイント(1.0%)高の1万4701.919で取引を終えました。
S&P500種株価指数も前日比48.73ポイント(1.1%)高の4369.55で
ナスダック指数と共に過去最高値を更新しました。
前日の市場を抑えた長期金利の動向が上向いたことで、
市場を浮上させました。
長期金利の動向と共に
米国経済は景気正常化への期待が根強く、
景気敏感銘柄を中心に買いが入りました。
景気回復への期待は根強く、下げ渋って取引を終えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は先週末の米国市場が大幅に上昇したことを受け、
大きく買いが先行してスタートしました。
朝方発表された5月の機械受注統計が、
市場予想を超える躍進を見せ、
景気回復への期待が進んだことも反発上昇の材料となりました。
先週末に大きく下げて28,000円を割り込んだのは
自律反発のタイミングにきていたことを示唆し、
上昇幅を伸ばしましたが、
朝方の伸びの後は、午後に入って伸び悩む様子が目立ちました。
空運、海運の2業種のみが下落、
陸運業も上昇はしたものの、
他の業種に比べて上昇幅は比較的に抑えられました。
機械、金属製品、電気機器など景気敏感業種にも
強い買いが入りました。
日経の日足は短い上ひげを持つ陽線を形成しました。
先週末の終値から大幅に上放れしてスタート、
そのまま上昇して上向きのキャップを開けました。
先週末は「200日移動平均線が意識され、
安値で一時的に割り込みましたが、
戻して下ヒゲを残しながら終りました。」と解説、
やはり200日移動平均線が意識され支えになりました。
このまま上昇すると25日移動平均線、及び
75日移動平均線、そして29,000円が3重になって壁になっているので
上昇トレンドを形成するためには
この壁を一気に突破することが必要です。
明日以降の動きが気になるところです。
東証1部の売買代金は概算で2兆3803億円、
売買高は10億3577万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は2010、
値下がりは149、変わらずは33銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末の解説による戦略をまとめると
1.日経ジャスダック平均、東証2部、
JASDAQ指数、マザーズ指数はすべて上昇しているので、個人投資家が耐性を持ち、
物色に回り始めている
2.下げがキツかった分、ファンダメンタルに比べて
売られすぎた銘柄、つまりバリュー株にうまみがある
3.空売りで保持している分は利益確定の逆指値注文を
必ず設定する
3は本日の上げでそのまま利益確定になったものが多いでしょう。
1と2も読み通りで上昇してきましたが、
ここまでの上昇幅は想定していなかったので
少し驚きだった側面があります。
しかし、ここは油断してはいけない場面です。
一日だけの動きで現在の下げ局面を打開、
上昇に変わりましたと判断するのは難しく
いつまた下押しの圧力があるかわからない状況です。
買いを入れるとしても大量に仕込むタイミングでは
ないことは意識しておきましょう。
これが本物の上昇なら、何回か上向きの波を描きながら
買い増すチャンスがくるはずです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,940.42 -177.61(-0.63%)
ドル・円
110.01 – 110.03 +0.23(0.20%)
ユーロ・円
130.26 – 130.28 +0.50(0.38%)
ユーロ・ドル
1.1839 – 1.1841 +0.0019(0.16%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,421.93 -259.86(-0.74%)
S&P500種
4,320.82 -37.31(-0.85%)
ナスダック
14,559.785 -105.278(-0.71%)
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