2021年7月14日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比109円75銭（0・38%）安の2万8608円49銭でした。
米国市場が反落した流れに、前日までの大きな上昇から
利益を確定する動きが加わり、売りが先行してスタートしました。
下げ幅が200円を超える場面もありましたが、
売り一服の後は押し目を拾う買いが支えて下げ幅を縮小させておりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比107ドル39セント（0.3%）安の3万4888ドル79セント、
ナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反落して
前営業日比55.586ポイント（0.4%）安の1万4677.654で取引を終えました。
ボーイングが機体の欠陥が見つかり、
生産に支障をきたすとのニュースを材料に大きく下落、
業績を発表した金融大手も売られて下げました。
景気回復への期待に基づく
好業績への予想は根強く、
下げ幅は100ドル台と限定的な範囲でした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が反落したことに加えて、
前日まで700円超を上昇し、
利益確定が出やすいタイミングに来ていたこともあり
売りが先行してスタートしました。
新型コロナウィルスの感染者数拡大に
歯止めがかからないことおも
下げを加速させましたが、
下げ幅が200円を超えるところでは勢いが弱まり、
下げ幅を縮小させながら終りました。
海運業の動きが激しくなっています。
7/12軟調、7/13上昇、7/14下落率1位の軟調で
ボラティリティの高い動きを見せています。
空運業も下落率3位と、景気敏感系がさえない動き、
反面、建設業、電気・ガス、
医薬品などの内需系が上昇しました。
日経の日足は上髭の方が長い短陽線を形成しました。
前日の高値で75日移動平均線まで近づいていきましたが、
長い上ヒゲを残しながら戻して終り、
本日はその安値を割り込んで下に抜けたので、
下に向かってトレンド転換したことになります。
本日の安値まで割り込んで
陰線を作ると下げが加速します。
同時に7/13の高値が抵抗にあったことになり、
6/25から高値を切り下げたことになります。
すでに安値の切り下げも成立しているので、
下げの継続・加速に注意すべき流れです。
東証1部の売買代金は概算で2兆2429億円、
売買高は9億8118万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1177、
値上がりは910、変わらずは105銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
3日ぶりの反落でしたが、
下げ幅は限定的だった日経。
チャートの形をみても悪いようには見えませんが、
テクニカル分析でふれたように、
上値が抵抗に会い、切り下げが成立したというのは
後味の悪い印象を与えます。
結局どっちなの？といいたくなるような場面ですが、
節目という節目はすべて集中している
領域の中に入り込んでいるので、
今は方向感が見出しにくいというしかないでしょう。
陽線で終わってはいるものの、
いつでも下に振れて、下げが加速するか
わからない状態になったというのが今の感想です。
海運を始め、空運、HISなどレジュー関連に
厳しい動きが出ていますが、
オリンピックを契機に感染がさらに増えると
さらに下がる余地もあるので、保持している場合は注意を。
空売りを仕掛ける場合は、今夜FRBのパウエル議長の議会証言と
米国市場の反応を見てから、
下押しの圧力が確認できてから行いましょう。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
28,608.49 －109.75(－0.38%)
ドル・円
110.50 – 110.52 ＋0.14(0.12%)
ユーロ・円
130.20 – 130.21 －0.59(－0.45%)
ユーロ・ドル
1.1780 – 1.1784 －0.0071(－0.59%)
NYダウ工業株30種（ドル）
34,888.79 －107.39(－0.30%)
S&P500種
4,369.21 －15.42(－0.35%)
ナスダック
14,677.654 －55.586(－0.37%)
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