2021年7月20日の東京株式市場は5営業日続落しました。
終値は前営業日比264円58銭(0.96%)安の2万7388円16銭でした。
米国市場が725ドルで、3万4,000ドル台を割り込み
日本市場も大きく売りが先行してスタートしました。
節目をひろう動きで上昇を目指しましたが、
戻りには限界があり、上髭をのこして終わりました。
割安感が確実に出てきた日本市場、それでも買いを入れるのも難しい状況です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比725ドル81セント(2.1%)安の3万3962ドル04セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日続落して
前営業日比152.253ポイント(1.1%)安の1万4274.984で取引を終えました。
世界中で感染が再拡大する中、
米国でも一日の感染者数が拡大基調にあり、
景気回復への期待が後退しました。
アフターコロナの期待で買われていた
旅行、航空関連に加えて、長期金利が1.2%台に落ち着いたことで
金融銘柄も売られました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日の米株式市場が大幅に下落したことを背景に
売りが先行してスタートしました。
節目となる価格も割り込み、
割安感に着目した押し目買いが入って
下げ幅を縮小させる場面がありましたが、
米国市場のみならず、世界で景気後退への
懸念が広がることを受け、
戻し幅は限られました。
精密機器、内需の食料品のみが上昇、
31業種が下落しました。
電気・ガス、小売など内需関連業種は
比較的に下げ幅が限られましたが、
鉱業、非鉄金属、鉄鋼、その他製品などの
景気敏感業種全般が厳しく売られました。
日経の日足は上髭をもつ短陽線を形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
そのまま下落する下向けのギャップを3日連続で開けました。
3日連続の下ギャップ、
明日が連休前の最終立ち会い日であることを考えると
午後から戻して陽線で終わったことは納得が行きますが、
それでも勢いは弱く、短陽線。
むしろ、した支えになると期待された
200日移動平均線が一気に抜けたことが気になるポイントです。
東証1部の売買代金は概算で2兆3941億円、
売買高は10億8646万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1656、
値上がりは441、変わらずは95銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「明日から明後日にかけては戻す動きが見られることもありえる。
本物の上昇ではない。」と解説、
その動きになるかと思うところ、
戻りの幅が限られ、長い上髭を残こして終わりました。
米国市場の700ドル以上の下げ幅から考えると
下げ幅は小さかったと言えますが、
それが果たしてどれだけの価値を持つのか。
本日の安値は5/13の安値にならぶ水準で、
昨年3月19日の安値から今年2月16日高値までの
上昇幅を100にしてフィボナッチを計算すると
本日の安値が上昇幅の76.4%で止まっています。
売られすぎで明日は自律反発が見られる
可能性があることを裏付ける形ですが、
逆にここも下に抜けると一段と調整が進むことを覚悟する必要がありそうです。
空売りのポジションは毎日利益確定の注文を入れ替えること、
特に明日は景気敏感銘柄の
利益確定買い戻しが出やすいことに気をつけましょう。
4連休の間のリスクを背負いたくない時は
ポジションを一回整理しておくのもいい戦略でしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,388.16 -264.58(-0.96%)
ドル・円
109.62 – 109.64 -0.22(-0.20%)
ユーロ・円
129.12 – 129.13 -0.26(-0.20%)
ユーロ・ドル
1.1776 – 1.1778 -0.0003(-0.02%)
NYダウ工業株30種(ドル)
33,962.04 -725.81(-2.09%)
S&P500種
4,258.49 -68.67(-1.58%)
ナスダック
14,274.984 -152.253(-1.05%)
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