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2021年7月21日の日経概況:連休明けの市場展望と投資戦略

2021年7月21日のの東京株式市場は6営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比159円84銭(0・58%)高の2万7548円00銭でした。
米国市場が725ドルで、3万4,000ドル台を割り込み
日本市場も大きく売りが先行してスタートしました。
節目をひろう動きで上昇を目指しましたが、
戻りには限界があり、上髭をのこして終わりました。
割安感が確実に出てきた日本市場、それでも買いを入れるのも難しい状況です。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

21日の米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比549ドル95セント(1.6%)高の3万4511ドル99セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反発して
前営業日比223.894ポイント(1.6%)高の1万4498.878で取引を終えました。

前日の大きな下げで押し目買いのチャンスと
みなした投資家の買いが入って、
自律反発の形で幅のある上昇になりました。

売りが広がっていた景気関連、消費財関連業種に
押し目買いが入って、
グーグル(アルファベット)、テスラなどのハイテク関連も買われました。

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【日本市場の動向】

日本市場は前日の米株式市場が
幅のある上昇になったことを背景に
買いが先行してスタートしました。

前日まで5日続落しており、下げ幅が1300円を
超えていたことは売られすぎ、
自律反発のタイミングに来ていたことも加わり
上げ幅が400円を超える場面もありましたが、

買いの勢いを強めるには至らず、
上げ幅を縮小して取引を終えました。

30業種が上昇、電気・ガス、医薬品、鉱業の
3業種が下落しました。
自動車(輸送用機器)、非鉄金属、金属製品などの
景気敏感銘柄が買われ、
内需の一角である水産も買われました。

日経の日足は上下髭をもつ陰線を形成しました。
200日移動平均線を超えてスタート、
一時的に期待が広がりましたが、

押し上げるような材料が見当たらず、
再び割り込んで陰線で引けました。
3日連続で下向けのギャップを開けていましたが、
本日は実体が上放れしたギャップを開けて
7/19、7/20のギャップを埋めました。

来週は戻りが続く場合、28,000円が抵抗になり、
7/16, 7/19で開けたギャップも抵抗として働きます。
7/15,7/6のギャップまで埋められず、
再び下げ始める場合は、下げ継続になりますので、
まだ積極的に買いを増やす場面ではありません。

東証1部の売買代金は概算で2兆1486億円、
売買高は9億3725万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1748、
値下がりは352、変わらずは91銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

3営業日しかなかった今週は
軟調な流れになりました。
振り返ってみると20日までの5営業日連続で
3桁の下落を記録、

今週も28000円を下回ってスタート、
コロナショックからの回復基調で
上昇した分の節目となる27300円台まで下げてくると
やっと踏みとどまりました。

連休明けから決算発表が本格化するので
基本は決算結果で個別の銘柄が物色される
物色相場が予想されます。

米国でもハイテク関連の発表が予定されています。
すでに好調な結果が予想されていますが、
業績内容がそれを上回ると日本市場にも
ポジティブな影響を与えるでしょう。

佳境を迎えるスケジュールは27-28日で
27日アップル、マイクロソフト、アルファベット、
28日フェイスブック、29日アマゾンとGAFAMが出揃います。

加えて、27-28日の予定でFOMCが開催されるので、
週前半から中盤にかけて市場の方向性は
決まってくるでしょう。

長期金利の動向が落ち着いてきたので、
前回ほどの影響はないと予想されますが、
主要IT銘柄の決算結果と相互の影響を与えることを考えると
やはりその内容には注目しておくのべきでしょう。

来週を予想するにあたって重要な材料となる
週末の米国市場、
金曜日まで4営業日続伸して最高値を更新しています。

金曜日の相場はダウ工業株30種平均が4営業日続伸、
前日比238ドル20セント(0.7%)高の3万5061ドル55セント、
ナスダック総合株価指数も4日続伸、
前日比152.394ポイント(1.0%)高の1万4836.991で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は初めて3万5000ドルにのせました。
ナスダック総合株価指数に加えて、
S&P500種株価指数も4日続伸、
前日比44.31ポイント(1.0%)高の4411.79、
3指数とも揃って過去最高値を更新しました。

決算のテープを切ったのは金融、
4~6月期の決算結果が市場予想を上回った
アメリカン・エキスプレス(アメックス:クレジットカード)が上昇、
その他消費関連銘柄が買われました。

来週予定されているハイテク株に期待の買いが入って
アップル、フェイスブック、マイクロソフト、グーグルが
揃って上昇しました。

米国市場の状況を踏まえると、
連休明けは好調スタートと予想すべきですが、
常にリスク要因を孕んでいるオリンピックの動向が
懸念材料としてのしかかります。

金曜日の開幕の後、
週末の間に感染拡大、運営の未熟さなどが浮き彫りになると
投資家心理は中々はれることができないでしょう。

開幕した以上は、安全なオリンピックとして
終了することを祈るばかりです。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
27,548.00 +159.84(0.58%)
ドル・円
110.05 – 110.06 +0.43(0.39%)
ユーロ・円
129.38 – 129.40 +0.21(0.16%)
ユーロ・ドル
1.1754 – 1.1756 -0.0029(-0.24%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,511.99 +549.95(1.61%)
S&P500種
4,323.06 +64.57(1.51%)
ナスダック
14,498.878 +223.894(1.56%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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