2021年8月30日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比148円15銭（0.54%）高の2万7789円29銭でした。
週末の米国市場はジャクソンホール会議のパウエル議長講演を好感して上昇、
日本市場はその流れを引き継ぎました。
買いが先行してスタート、景気敏感銘柄を中心に上げ幅を拡大しましたが、
28,000円を伺う場面では上値が重く、
限定的な上昇幅で取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の投資戦略で伝えた通り、金曜日の米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比242ドル68セント（0.7%）高の3万5455ドル80セント、
ナスダック総合株価指数がより大きく反応して、
前日比183.694ポイント（1.2%）高の1万5129.501で取引を終えました。
景気敏感セクターが買われ、
原油先物価格の上昇を受け、石油関連も上昇しました。
ハイテク銘柄の上昇が目立ち、
S&P 500指数も上昇、
前日比39.37ポイント（0.9%）高の4509.37、
史上初、大台の4500を上回りました。
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【日本市場の動向】
日本市場はジャクソンホール会合の
内容を反映して上昇した米国市場の流れを引き継ぎ、
買いが先行してスタートしました。
上昇幅を広げて27,900円を上回る場面もありましたが、
今週末の主要イベント、景気指標の発表が相次ぐことで
利益確定が進み、上昇幅を縮小させて終わりました。
鉄鋼、海運業の景気敏感株が上昇率1,2位、
続いて非鉄金属、ガラス、繊維製品などの素材系が強く、
鉱業、卸売も強い上昇をみせました。
一方、保険、医薬品、小売業は上昇はしたものの、
比較的緩やかな上昇を記録しました。
日経の日足は上下髭を持つ短陰線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
安値では前日の高値を下回るところまで
下げてきましたが、長い下ヒゲを残しながら戻りました。
陰線ではありますが、実体は離れて、
上向きのギャップをあけ、
25日移動平均線に支えられる形となりました。
6/15から高値を結ぶ上値抵抗線まで戻って
実体の一部は上に抜けましたが
まだこの抵抗を抜けたとは判断しない方がよいでしょう。
ここで抵抗の下に戻るとダマシで終わり、
下げが早まるのでまだ警戒が必要です。
東証1部の売買代金は概算で2兆4574億円、
売買高は10億2174万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1853、
値下がりは279、変わらずは55銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
先週末は展望で「上昇スタート、中盤まで強含み、
後半に様子見で、一進一退という流れになる」、
「業種別の動きとしては、米国の流れを引き継ぎ、
週初は景気敏感株が動き、
週後半の雇用統計に向かうなかで内需・ディフェンシブが
物色されると想定される」と解説しました。
初日の今日は予想通りで、上昇スタートを切り、
33全業種が上昇する中、
特に景気敏感業種が物色されました。
28,000円に近づくと上値が次第に重くなり、
上げ幅を縮小させましたが、
ちゃんとプラスを確保して終わったことは評価できるでしょう。
ただ、本日の動きで気づくことは、
ボラティリティが高まること、
資金がシフトを始めていることです。
ボラティリティが高いことは動きをみれば一目瞭然ですが、
今週に渡ってこと流れが継続する可能性が高いでしょう。
資金がシフトは規模別・市場間の比較で浮かんでくることです。
大型が0.92%上昇する反面、中型が+1.33%、
小型1.58%で中・小型が物色され、
マザーズの+2.02%まで考慮すると
個人がトレードしやすい新興、中・小型に
資金がシフトしています。
業績が出そろっているので、
増収増益の見通しを発表して、
再生エネルギー関連、DXなど定番のテーマに沿った銘柄が
脚光を浴びてくる可能性が高いので注目してみましょう。
特にDX関連でITBook<1447>, NECネッツエスアイ<1973>、
インフォマート<2492>はテクニカル的にも
面白い動きになってきたのでチェックしましょう。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
27,789.29 ＋148.15(0.54%)
ドル・円
109.82 – 109.83 －0.28(－0.25%)
ユーロ・円
129.57 – 129.59 ＋0.09(0.06%)
ユーロ・ドル
1.1797 – 1.1799 ＋0.0037(0.31%)
NYダウ工業株30種（ドル）
35,455.80 ＋242.68(0.68%)
S&P500種
4,509.37 ＋39.37(0.88%)
ナスダック
15,129.501 ＋183.694(1.22%)
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