2021年8月31日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比300円25銭(1.08%)高の2万8089円54銭でした。
節目となる28000円を上に抜けて、1カ月半ぶりの高値となりました。
午前中は前日の上昇から利益を確定する動きが広がって
下げが目立ちましたが、底値の硬さが買いを誘い、
日経は午後に入っても買いの勢いが止まりませんでした。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅の反落と上昇で、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比55ドル96セント(0.2%)安の3万5399ドル84セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して、
前日比136.389ポイント(0.9%)高の1万5265.890で取引を終えました。
長期金利が1.27%台に低下、
金融関連が売られましたが、ハイテク株が買われ
上げる場面もありましたが、
利益確定を優先する売りにダウは押されました。
アップル、テスラ、フェイスブックなど
主要な銘柄が長期金利の低下を背景に買われて上昇した
ナスダック指数は最高値を連日で更新しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日の上昇を解消する
利益確定が進み、売りが先行してスタート、
下げ幅を200円以上に広げる場面もありました。
下げの範囲が限定的だとの見方が広がると
徐々に買いが広がり、
午後に入ると上昇はより堅調な動きになり
上げ幅を拡大して取引を終えました。
前日大きく上昇した鉄鋼、海運業が本日も上昇率1,2位を占め、
精密機器、金属製品、化学、電気機器などの
景気敏感・素材株全般に買いが入りました
空運業、陸運業が大きく売られ、電気・ガス業も厳しく、
前日は強かった鉱業が売られました。
日経の日足は短い上下髭を持つ陽線を形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
下ヒゲで前日の安値まで割り込みましたが、
途中から切り返し、大きく上昇、
28000円を超えて終わりました。
高値が止まったところはボリンジャーバンドの+2σ、
前日の安値が25日線に支えられて、
本日も支えられた格好です。
ここからさらに上げると、
75日線、200日線が重なるところにあたるので、
抵抗になりやすいですが、
これまで上に抜けるとトレンドは大きく変わります。
東証1部の売買代金は概算で3兆137億円、
売買高は12億3524万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1047、
値下がりは1017、変わらずは125銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
ジンクスが1年ぶりに破られました。
先月まで11ヶ月連続で月末日に下げ、
「月末安」のアノマリーが続きました。
今朝の下げでアノマリーが1年を突破するかと
思われたところで猛烈に戻して
ついに1年ぶりに月末高となりました。
「だからなに?」と思われるかも知れませんが、
何かのジンクスが崩れるとは、それに伴う傾向も
前提が崩れることを意味します。
月末がいつも安いので、利益があっても月末に近づくと売ろうか?
仕掛け的な指数売りを仕掛けようか?
などの心理が後退して、需給要因として決まったパターンが
なくなるという意味でトレードの自由度が高まります。
本日も日経の+1.08%に対して、マザーズが1.86%と
マザーズの動きが活発で、物色が入りやすい状況は変わっていません。
前日注目するように解説した、
DX関連でITBook<1447>, NECネッツエスアイ<1973>、
インフォマート<2492>は本日も大きく躍進しました。
ただし、NECネッツエスアイ<1973>には利益確定が出始め、
明日まで上昇する場合は、
週末にかけて利益確定が広がるので注意が必要です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,089.54 +300.25(1.08%)
ドル・円
109.81 – 109.83 +0.01(0.00%)
ユーロ・円
129.89 – 129.91 +0.31(0.23%)
ユーロ・ドル
1.1828 – 1.1830 +0.0027(0.22%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,399.84 -55.96(-0.15%)
S&P500種
4,528.79 +19.42(0.43%)
ナスダック
15,265.890 +136.389(0.90%)
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