2021年9月1日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比361円48銭（1.29%）高の2万8451円02銭でした。
米国市場が市場予想を下回る景気指標を背景に下落、
日本市場は解散関連でニュースが飛び交いましたが、
選挙の後は市場が上昇するというアノマリーが投資家心理をリスクオンにしました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落と反落で下落となりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、
前営業日比39ドル11セント（0.1%）安の3万5360ドル73セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前日比6.655ポイント安の1万5259.235で取引を終えました。
注目された景気指標の結果、
8月の消費者信頼感指数、8月のPMIが
市場予想を下回り、景気の先行きに対する懸念が広がりました。
堅調な企業業績を背景にプラスに推移する
時間帯もあるなど、売り込まれるというより
利益を確定する動きが若干優勢だったくらいの位置付けです。
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【日本市場の動向】
日本市場は政治の先行きに関する
ニュースが出たことで上昇スタートしました。
衆院解散に踏み切るとのニュースの一方、
「解散できる状況ではない」と
総理が発言したと伝わると、
伸び悩む場面もありましたが、
戻し幅は限定的で1カ月半ぶりの高値に到達して
取引を終えました。
33業種中、30業種が上昇するほぼ全面高で、
パルプ・紙、空運業が強く、
証券、保険、銀行などの金融関係もしっかりでした。
一方、前日まで強かった海運業には利益確定の売りで
下落率1位、鉄鋼、陸運業が後を追う下落となりました。
日経の日足は丸坊主に近い短い上髭を持つ陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
そのまま上昇して、上向きのギャップをあけました。
節目の抵抗として認識される
75日線、200日線が重なるところを軽く突破、
陽線で終わったので、大きなトレンドの転換を
示唆する流れになりました。
28,500円〜28,700円の間に戻り待ちのポジションが
溜まっているので抵抗になることが予想されますが
ここまで突破すると
流れは上昇の方に傾くでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆7721億円、
売買高は10億8266万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1548、
値下がりは532、変わらずは109銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
意外と言えるほどの強さでした。
好調な日本企業の業績に比べて
割安として放置されていた日本株が
ようやく気づき始めた、などの説明が
されていますが、市場関係者の間でも
「真の上昇理由はなに？」と戸惑いが
広がっているのが事実です。
設備投資額が前年同期比5.3%増となるなど
好調な景気指標も要因となっていますが、
さらなる後付けの説明がこれからついてくるでしょう。
注目するところはテクニカル分析。
まず、8月12日の高値28279円を上回って
高値の切り上げが成立したこと、
下げた後の戻り基調では前回の高値を
上に抜くことができずに高値の切り下げが
続いてきただけに、この変化は大きな意味を持ちます。
75日線、200日線、13週線など
節目となる移動平均線をすべて一気に突破したことも
テクニカル分析上の大きな転換を示唆する情報となりました。
後は8/20の安値を切り上げる動きを持って
上昇への転換を確認することになりますが
この時点で相場への見方を入れ替えるのが大事です。
物色はマザーズの勢いが弱まる可能性が出てきて、
実際に日経の上昇率の方が大きくなったので、
週の後半に入るところで利益確定の売りに注意しましょう。
デジタル庁の発足、夏休み延長で
DX関連の中でもEduTech、電子政府関連には
物色が続くと思われるので、
銘柄選定の参考にしてください。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
28,451.02 ＋361.48(1.29%)
JPX日経400
17,862.26 ＋205.70(1.17%)
ドル・円
110.38 – 110.39 ＋0.57(0.51%)
ユーロ・円
130.31 – 130.33 ＋0.43(0.33%)
ユーロ・ドル
1.1804 – 1.1806 －0.0023(－0.19%)
NYダウ工業株30種（ドル）
35,360.73 －39.11(－0.11%)
S&P500種
4,522.68 －6.11(－0.13%)
ナスダック
15,259.235 －6.655(－0.04%)
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