2021年9月16日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比188円37銭(0.62%)安の3万0323円34銭でした。
米国市場は押し目買いが入って反発、
日本市場は米国市場の上昇を受け買いが先行しましたが、
短期の過熱感を解消する売りに押され、
3桁の下げ幅を見せながら続落取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比236ドル82セント(0.7%)高の3万4814ドル39セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反発して、
前日比123.771ポイント(0.8%)高の1万5161.530で取引を終えました。
前日の下げ幅を含め、直近の調整で
押し目が作られたので、
押し目買いが入りました。
9月の製造業景況指数は8月から改善、
製造業の堅調さが確認されると
投資家心理が改善、買いが進みました。
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【日本市場の動向】
日本市場は短期的な過熱感を解消する
利益確定の売りが継続しました。
米国市場が上昇したことを受け、
買いが先行してスタートしましたが、
3,000円近く上げてきた反動による
利益確定の売りが優勢となりました。
3桁の下げ幅ではあるものの
調整の範囲内との見方が優勢です。
石油・石炭製品が買われて上昇、
前日、出遅れ業種として
注目した鉱業が上昇率2位、
陸運業も幅のある上昇を見せました。
前日唯一上昇した海運業が利益確定で下落率1位、
ガラス、電気機器、空運業、不動産も下げました。
日経の日足は下ひげの方が
長い陰線を形成しました。
前日の高値は取り上げて
安値を切り下げたので、形では持ち合いです。
ここで切り返して上に転換する場合、
転換が早くなったと認識され
投資家心理が改善され、上げやすくなります。
その反対の場合はより深い調整入りも考えられます。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
最初の下げ止まりとして期待されるのは
30,015円付近、それをすぎると29,532円まで
一気に調整する可能性があります。
前日「当分下げが加速する可能性があることに
気をつけましょう。」と解説したので、
慌てることはないでしょう。
商いは本日も3兆円を超え、活況が続きました。
東証1部の売買代金は概算で3兆4660億円、
売買高は12億6150万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1186、
値上がりは892、変わらずは110銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
調整が続いた日経、
朝方の上昇で早くも上昇戻りかと
思わせてくれましたが、
ここはやはりちゃんと休みを入れる場面、
続落して押し目作りにかかりました。
直近の上げ幅3000円からすると、
本日までの2日間で下げ幅は400円を超えず、
もう1日の調整も念頭にいれる必要があります。
市場を驚かせたのはマザーズの動き、
-3.65%で対陰線を形成して押されました。
指標上では75日線移動平均線に差し掛かり、
一時的に割っていた状態でしたので、
ちゃんとロスカットを設定しておけば、
多くの銘柄はこの下げをまぬがれたのではないでしょうか。
今週は消費関連指標の発表が多く、
景気の先行き、インフレ懸念が最大の注目ポイントとなりましたが、
デルタ株の影響が米国の8月指標に多く現れています。
国内は自民党総裁選が最大の関心事となっており、
候補者の政策に着目した
政策関連銘柄への物色意欲は依然強いでしょう。
いずれの候補もDX関連、環境関連は共通の
テーマとなるので、引き続き物色の目を向けたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
30,323.34 -188.37(-0.62%)
ドル・円
109.34 – 109.35 -0.09(-0.08%)
ユーロ・円
128.82 – 128.84 -0.49(-0.37%)
ユーロ・ドル
1.1780 – 1.1782 -0.0036(-0.30%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,814.39 +236.82(0.68%)
S&P500種
4,480.70 +37.65(0.84%)
ナスダック
15,161.530 +123.771(0.82%)
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