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2021年10月21日の日経概況

2021年10月21日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比546円97銭(1.87%)安の2万8708円58銭でした。
米国市場がダウは上昇、長期金利の上昇を受けてナスダックが下落、
日本市場はナスダックの流れを引き継ぎ、売りが先行してスタートしました。
午後に入ると、中国からの悪材料に円高傾向まで加わり、
下げ幅を拡大、500円を超える大幅な下落で取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は続伸と反落でまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比152ドル03セント(0.4%)高の3万5609ドル34セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落して、
前日比7.412ポイント安の1万5121.678で取引を終えました。

堅調な企業業績、最高値を更新する
ビットコインで投資家心理が強気に動き
ダウは最高値に近づく上昇となりました。

債券市場では長期金利が上昇、
それを受けてナスダック市場は下落しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国の長期金利上昇を受け
ハイテク関連銘柄売られた流れを引き継ぎ、
売りが先行してスタートしました。

ハイテク、精密機器を中心に
下げ幅を拡大、550円を超える下げ幅まで進みましたが、
戻りは弱く、500円を超える下げ幅のまま
取引を終えました。

石油、パルプ、水産が上昇、非鉄、ゴムなどの
素材系が買われました。
銀行、保険など金融関連に買いが進みましたが、

空運が一転して下落率1位、
精密機器、電気、輸送などが売られました。

日経の日足は短い上下ヒゲを持つ
中陰線を形成しました。
前日の終値から 下離れしてスタート、

そのままを下げて 実体レベルで
下向けのキャップを開けました。
前日は 25日移動平均線を上に抜けて

勢いよく 上昇するように見えましたか
実際は 抵抗にあう形になりました
もうちょっと下げると75日移動平均線が

支えとして 期待されますが
これも下に抜けてしまうと、
あっという間に28,000円が視野に入ります 。

東証1部の売買代金は概算で2兆4488億円、
売買高は10億4191万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1786、
値上がりは323、変わらずは75銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日本市場はタイミングまでそろって
悪材料が重なりました。
国内は与党が過半数を維持できるかどうかの
攻防になるとの観測が伝わり、

香港株市場では中国恒大集団の取り引きが
再開されましたが、急落。
日本市場にも投資家心理を悪化させる形で影響を与えました。

為替市場で円高の方にふれると、
自動車をはじめ、輸出関連銘柄への
売りが広がると、午後に入って下げ幅は拡大、
まともな反転もみせずに終わったのは懸念が残る流れです。

前日は「来週に向けては様子見入り、
来週から本格化する決算発表に合わせて
物色相場に入るのが通常の流れ」と解説しましたが、

海外の悪材料がのしかかると
様子見だけでは終わりませんでした。
明日は週末+来週の決算シーズンスタートに
併せて方向感が出にくい相場になりますが、

ASMLの動きを受けて大きく押された
半導体関連は、もうちょっと下げてくれると
押し目買いの機会になると思ってよいでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,708.58 -546.97(-1.87%)
ドル・円
114.03 – 114.04 -0.31(-0.27%)
ユーロ・円
132.72 – 132.73 -0.19(-0.14%)
ユーロ・ドル
1.1639 – 1.1641 +0.0015(0.12%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,609.34 +152.03(0.42%)
S&P500種
4,536.19 +16.56(0.36%)
ナスダック
15,121.678 -7.412(-0.04%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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