2021年10月27日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比7円77銭(0.03%)安の2万9098円24銭でした。
米国市場が3指数そろって上昇しましたが、
上値は限定的で日本市場は前日の大幅な上昇から来る利益確定に押されました。
下げ幅を200円超に拡大する場面もありましたが、
押し目買いが入った結果前日の終値付近まで戻して終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、
前営業日比15ドル73セント(0.04%)高の3万5756ドル88セント、
ナスダック総合株価指数も上昇して、
前日比9.009ポイント(0.1%)高の1万5235.715で取引を終えました。
堅調な企業業績と景気指標を背景に
買いが続きましたが、
上値は思い展開となりました。
10月の米消費者信頼感指数、新規住宅着工件数など
景気の判断に重要な指数が市場予想を上回り、
買いが進みましたが、
上げが一巡すると利益確定の売りに押されました。
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【日本市場の動向】
日本市場は方向感に欠ける展開でした。
米国市場が3指数そろって上昇しましたが、
上値が重くなったことや、
前日の上昇幅が500円を超えたことなどが
過熱感につながり、主力銘柄を中心に
利益確定の売りが進みました。
輸送用機器が買われて上昇率1位、
食料品がその後に続き、
保険、化学、サービスなど、
材料が出た銘柄が散発的に買われました。
日経の日足は下ヒゲの方が長い短陽線を形成しました。
高値と安値は小幅に切り下げましたが、
25日移動平均線及び5日移動平均線に
支えられて下げ止まりました。
売りが進む時は29000円を割り込みましたが、
戻して上をキープしながら終わりました。
上は前回の高値が抵抗として
横たわり、下は支えられている
微妙な形ですが、決算相場を象徴するような動きです。
当分はこの乱高下が続くことでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆6240億円、
売買高は11億4411万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1391、
値上がりは698、変わらずは95銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日取り上げた日本電産<6594>の 好決算結果にもかかわらず、 好材料出尽くし、株価への折り込み済みとして 意識され、2.9%の大幅な下落につながりました。 前日の上昇幅もあるので、 市場全体の下げ幅も広がり、 節目となる29000円も一時割り込み、 200円以上の下落になる場面もありました。 売りが一巡した後は力強く戻して、 前日の終値付近で終わったでので 日本電産の結果は市場への影響力が 限定的だったとみることができます。 決算相場らしく、乱高下が続き、 当分はこの動きを受け入れるしかないでしょう。 明日は様子見を見込みます。 国内では信越化学、ファナックの決算発表、 米国ではアップル、アマゾンの決算が発表されます。 イベントは日銀会合の結果発表及び黒田総裁の会見、 ECB理事会など、様子見をせざる得ない イベントが目白押し。 そのかわり変動幅は広がるので、デイトレード には向いているでしょう。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 【各市場の動き】 日経平均(円) 29,098.24 -7.77(-0.03%) ドル・円 113.76 - 113.78 -0.28(-0.24%) ユーロ・円 131.90 - 131.91 -0.36(-0.27%) ユーロ・ドル 1.1592 - 1.1594 -0.0005(-0.04%) NYダウ工業株30種(ドル) 35,756.88 +15.73(0.04%) S&P500種 4,574.79 +8.31(0.18%) ナスダック 15,235.715 +9.009(0.05%) ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは TBLのホームページでご覧頂けます。 http://www.tbladvisory.com/topics/