2021年10月28日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比278円15銭(0.96%)安の2万8820円09銭でした。
米国市場は業績が嫌気されたビザが大きく売られ、
日本市場はその流れを引き継ぎました。
売りが先行して400円を超える下げ幅まで進みましたが、
押し目買いが入ることで下げ幅を縮小させて終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して、
前営業日比266ドル19セント(0.7%)安の3万5490ドル69セント、
ナスダック総合株価指数は横ばい、
前日比0.123ポイント高の1万5235.838で取引を終えました。
ぷちビザショックといえるほど
一つの銘柄の影響が大きかった相場でした。
業績結果が嫌気された
ビザは大幅に下落、一つの銘柄で
ダウを100ドル以上押し下げました。
長期金利が下落したことは
ハイテク銘柄への物色につながりましたが、
上げ幅には限界があり、失速して終わりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が下落したことや
主要銘柄の決算結果がさえなかったことで
売りが先行してスタートしました。
下げ幅を400円に広げる場面もありましたが
信越化学の決算など、
材料の出た銘柄への買いが入り、
下げ幅を縮小させて終わりました。
その他製品、空運業、化学が上昇、
内需の一角である水産も買われて上昇率3位、
化学、金属などの素材系もしっかりでした。
一方、鉄鋼、鉱業などの景気敏感領域は
売りが進み、石油、保険も軟調でした。
日経の日足は下ヒゲの方が長い短陰線を形成しました。
高値と安値は切り下げたので、
形でも下落、実体レベルでは下放れしたギャップをあけました。
25日移動平均線及び5日移動平均線が
重なっているポイントに実態がまたがり、
ここからの反発を試みます。
もう一段下げた場合は75日移動平均線を
支えにして下げ止まるのか、確認する必要があります。
75日移動平均線と25日線の間に 位置して
方向感なしに持ち合う動きは当分続きそうです。
東証1部の売買代金は概算で5兆699億円、
売買高は22億1279万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1143と、
値上がりは951、変わらずは89銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
乱高下が続く相場だと予想して、
そのままの結果が続いています。
大幅の上昇の後は休みを挟んで、大きく下落、
そして再び反発。
脈略を持った売買ではないので
当然トレンドも何も出るはずがありません。
7-9月(Q2:第2四半期)の決算発表は本格化しています。
今回の決算は半導体の供給不足、
サプライチェーンの停滞などで業績への下押し圧力が
強まると予想しますが、
それでも好決算はポジティブ材料。
中・長期目線にだった銘柄の選定は
欠かさないでほしいところです。
たとえば、情報・通信関連の精密機器であり、
4期連続の増収増益が達成された
HOYAは長い目で注目していいのではないでしょうか。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,820.09 -278.15(-0.96%)
ドル・円
113.58 – 113.59 -0.15(-0.13%)
ユーロ・円
131.75 – 131.76 -0.24(-0.18%)
ユーロ・ドル
1.1598 – 1.1600 -0.0007(-0.06%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,490.69 -266.19(-0.74%)
S&P500種
4,551.68 -23.11(-0.50%)
ナスダック
15,235.838 +0.123(0.00%)
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