2021年11月1日の東京株式市場は大幅に上昇しました。
終値は前営業日比754円39銭(2.61%)高の2万9647円08銭でした。
週末の米国市場はナスダック連日の史上最高値更新。
ダウも堅調な動きになったことを受け、
日本市場はいい地合いでスタートしました。
自民党が市場予想を上回る議席を確保したことが
好感されると上げ幅を拡大、29500円の節目を軽く突破しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の金曜日、米国市場は上昇しました。
ダウ工業株30種平均は上昇して、
前営業日比89ドル08セント(0.2%)高の3万5819ドル56セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日続伸して、
前日比50.271ポイント(0.3%)高の1万5498.389で取引を終えました。
前日はビザが市場を押し下げましたが、
当日はアップルが強く売られました。
下げ幅は限定的で、その他の好決算発表銘柄が
買われ、下げ幅を打ち消し、
上昇して終わりました。
マイクロソフトが時価総額1位に返り咲いたのが
目立ちました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇したことが
プラス要因でしたが、
国内要因も寄与しました。
衆院選で攻防になると予想されていた
自民党が予想を上回る議席を獲得し、
政局に対する不安が和らぎました。
政局安定の見通しに加えて
本格化する業績発表では
堅調な結果を発表する企業が増えていることから
投資家心理はさらにリスクオンに傾きました。
精密機器、機械、電気機器などの
ハイテク、景気敏感株が買われ、
食料品、倉庫などの内需の一角も買われました。
日経の日足は下ヒゲの方が長い陽線を形成しました。
前日の終値から大きく上放れしてスタート、
少し下げる場面もありましたか
力強く戻して 短い上髭を残しながら上昇、
節目の29,500円も一気に抜けてきました。
9月3日と6日にあけたギャップを埋めて
3万円を目指す動きとなりました。
安値は切りあがったのでダウ理論でも
上昇継続として判断、
下げのサインが出るまでは先高観を優先します。
東証1部の売買代金は概算で3兆2825億円、
売買高は12億8590万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1901、
値下がりは243銘柄、変わらずは40銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週の乱高下が嘘のように
力強く上値を抜けて上昇トレンド入りとなった週明け、
14時からの首相会見が追い打ちをかけ、
本日の高値付近で終わりました。
中身のない上昇ではなく、売買代金も3兆円を超え、
週明けであり、11月相場の幕開けは
活況というレベルで盛り上がりました。
この上昇を一時的なものにしないために
必要なのが、本日の記者会見でも言及された
経済対策の補正予算。
今月中旬の策定、年内の補正予算成立を
目指すことなので、
タイムスケジュール通りに適切な政策を打ち出すのか、
実行力を伴っていると評価されるのかなど、
今後の動きによってこのトレンドの継続性が決まります。
政策に沿った銘柄を選定するなら、
先週取り上げた文言が参考になります。
「中・長期目線に立った銘柄の選定は
欠かさないでほしいところです。
たとえば、情報・通信関連の精密機器であり、
4期連続の増収増益が達成された
HOYAは長い目で注目していいのではないでしょうか。」
HOYAのほか、景気敏感領域には物色の目が向かいやすいので、
引き続き中点的にピックアップするようにしましょう。
特に注目したいのは好調な業績とは裏腹に
売られてしまった日本電産。
切り返してきたので「正常な上昇トレンドへの復帰」で
期待できそうです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,647.08 +754.39(2.61%)
ドル・円
114.35 – 114.36 +0.75(0.66%)
ユーロ・円
132.15 – 132.17 -0.42(-0.31%)
ユーロ・ドル
1.1555 – 1.1559 -0.0115(-0.98%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,819.56 +89.08(0.24%)
S&P500種
4,605.38 +8.96(0.19%)
ナスダック
15,498.389 +50.271(0.32%)
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