2021年11月2日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比126円18銭(0.43%)安の2万9520円90銭でした。
米国市場は3指標そろって史上最高値更新。
日本市場は前日の大幅な上昇からくる利益確定の売りに押されましたが、
大きく下げる要因も見当たらず、下値は限定的でした。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、
前営業日比94ドル28セント(0.3%)高の3万5913ドル84セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日続伸して、
前日比97.526(0.6%)ポイント高の1万5595.915で取引を終えました。
ナスダックが連日で史上最高値を更新し続ける中、
S&P500種株価指数も3日続伸、
前週末比8.29ポイント(0.2%)高の4613.67で
やはり連日で最高値を更新しました。
ピークを迎える決算発表では
業績の上方修正など、堅調な内容が続いたことが
好感されました。
3日に予定されているFOMCを控えて、
上値は重く、様子見ムードが漂いました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇しましたが、
前日の大幅な上昇で
短期の利益を確定する売りに押されました。
3日に予定されているFOMCを控えて
様子見が広がりましたが、
下げ幅も限定的で、
節目となる価格水準をキープして終わりました。
空運、海運業が上昇、繊維、電気機器、
輸送用機器などの景気敏感株が買われ、
銀行、サービスもしっかり。
一方、保険、証券など銀行以外の
金融系が軟調で、非鉄金属、金属などの
素材系の一角も売られました。
日経の日足は上ヒゲの方が長い短陽線を形成しました。
前日の日足に包まれ、 高値は切り下げ、
安値は切り上げて
形では 持ち合いになりました。
前日の高値付近に近づく 動きも見られましたが、
上値は重く 戻して終わりながらも
29,500円をキープして終わったことは
投資家に安心感を与えます。
上昇トレンドが強まるときの特徴は
調整が短くなることなので
明日も調整するなら、 そこまでの調整のあと、
再び上に抜けてくると トレンドはさらに強くなります
東証1部の売買代金は概算で2兆7777億円、
売買高は11億8356万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1585、
値上がりは538、変わらずは60銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日は一足休みを入れる動きでした。
下げてはいるものの、テクニカル的な形では
下げでもなんでもなく、持ち合い。
前日の変動幅の中にすっぽりと納まる
小さい動きとなりました。
昨日の動きが大きすぎるので、
小さく見えるだけど、
本日の動きもおとなしいものではありません。
本日も好調な業績発表が続きました。
最高益を見込むという発表だけでも、
日本電子<6951>、日本製鉄<5401>、東京精密<7729>など、
景気に敏感に反応する銘柄が占めています。
景気敏感銘柄に加えて、
今後の相場のために物色しておきたいのは
前日も話した通り、政策期待、および世間のトレンドに会う業種。
バイデン米国大統領のパリ協定離脱に対する謝罪など
話題の豊富な環境関連、脱炭酸関連は
これから物色しても長期的には全然遅くありません。
明日はFOMCの結果に対する様子見で
市場には積極的な売買が出にくいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,520.90 -126.18(-0.43%)
ドル・円
113.63 – 113.64 -0.79(-0.69%)
ユーロ・円
131.92 – 131.94 -0.39(-0.29%)
ユーロ・ドル
1.1609 – 1.1611 +0.0046(0.39%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,913.84 +94.28(0.26%)
S&P500種
4,613.67 +8.29(0.18%)
ナスダック
15,595.915 +97.526(0.62%)
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