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2021年11月9日の日経概況

2021年11月9日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比221円59銭(0.75%)安の2万9285円46銭でした。
米国市場は3指数そろって上昇、連日の最高値更新です。
その流れを引き継ぎ日本市場も買いが先行して上昇幅が200円を
超える場面もありましたが、
早期の利益を確定する動きが優先され下げに転じて終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比104ドル27セント(0.3%)高の3万6432ドル22セント、
ナスダック総合株価指数は11営業日続伸して、
前日比10.769ポイント(0.1%)高の1万5982.357で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数の続伸記録は
2019年12月の記録に並びました。
後1日で新たな記録を作ります。

下院で3兆ドル規模のインフラ投資法案が
可決され関連銘柄が買われました。
重機のキャタピラーを筆頭に、
EV関連、鉄鋼を含む素材系が活況でした。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が連日の上昇で
最高値を更新しつづける動きを受けて
買いが先行してスタートしました。

上げ幅は200円を超える場面もありましたが
短期の利益を確定する動きが出るのが
最近の定番パターンで、
当日も上げ幅を縮小させた後、
後場に入ると下げ幅を拡大させました。

給付金に関するニュースが
下げ止まりとして動き、下げ幅は縮小しましたが、
200円以上の下げ幅は残したまま取引を終えました。

前日は大きく下げた鉄鋼が上昇率2位、
情報・通信、鉱業もしっかりで、
建設、金属製品の上昇も目立ちました。

一方、海運、ゴム製品、繊維製品が下げ、
不動産、水産などの内需の下げが市場を押し下げました。

日経の日足は上ヒゲの長い陰線を形成しました。
高値と安値を切り下げて、直近では支えになりそうだった
5日移動平均線も割り込みました。

前日は「この下落する場合は、
11月1日の安値で支えられるかが
次の確認ポイントです。」と解説、

11月1日の安値も下に割り込んだので、
10月29日と11月1日の間にあいた
キャップを埋めに行きます。

東証1部の売買代金は概算で2兆7458億円、
売買高は11億9955万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1719、
値上がりは400、変わらずは64銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は日本株が米国市場について
いけてないことについて簡略に触れましたが
本日はより一層「呆れる」展開に。

ナスダック11連勝だし、日本の精密機器関連、
ハイテク関連に動きがあり、さすがに上がるだろうと思っていると
朝方は予想通りでした。

これで持ち直すと思っていると、
下げに転じた後は午後に入ってさらに
下げ幅を広げる展開となりました。
はっきり言ってどうしてそこまで下げるのかが
まったくの謎の相場です。

救いの手を差し伸べてくれたことは
前日に注目するように解説した鉄鋼が
早速上昇率2位に浮上したことくらいです。

決算相場だから個別に物色されるので
仕方がない、と片付けてしまえるなら気は楽だし、
しかも乱高下すると言ったのはあなたでしょう?と
突っ込まれてもそれはそうですが、
やはり納得感のない、すっきりしない相場は続きます。

米国の大型投資の恩恵を受ける銘柄への物色も進むようで、
前日解説した鉄鋼、機械は継続して注目です。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,285.46 -221.59(-0.75%)
ドル・円
112.81 – 112.82 -0.75(-0.66%)
ユーロ・円
130.79 – 130.81 -0.48(-0.36%)
ユーロ・ドル
1.1591 – 1.1595 +0.0032(0.27%)
NYダウ工業株30種(ドル)
36,432.22 +104.27(0.28%)
S&P500種
4,701.70 +4.17(0.08%)
ナスダック
15,982.357 +10.769(0.06%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/beginnning/topics/

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