2021年11月11日の東京株式市場は５営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比171円08銭（0.59%）高の2万9277円86銭でした。
米国市場の調整が続き、3指数そろっての下落、
日本市場もその流れを引き継ぎ、売りが先行してスタートしました。
下げスタートから直近の下げに対する反動で反発、
上海市場も上昇に転じたことなどを材料に上げ幅を拡大させました。
日本市場は29,000円割れを回避したことが好感される展開でした。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比240ドル04セント（0.7%）安の3万6079ドル94セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前日比263.838ポイント（1.7%）安の1万5622.705で取引を終えました。
前日の中国市場を圧迫した要因と同一の材料でした。
同日発表されたCPIは前年同月比6.2%上昇、
1990年以来の高さを記録しました。
インフレ懸念が進んだことを材料に
投資家心理が悪化、2営業日連続で下げました。
直近まで上昇していた景気敏感株に
利益確定の売りが出て、
ディフェンシブ・内需に資金が流れ込みました
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が連日下落したことを受け、
売りが先行して下げスタートを切りました。
下げてからは直近の下げがきつかった分、
売られすぎが意識され、上昇に転じました。
米ドル建て債券で利払いの猶予期限が10日に
迫っていた中国恒大集団が支払いを実行したとの
一部報道があり、
上海株式相場が上昇、日本市場にも
投資家心理が改善しました。
高値が29336円と、29500円に迫る場面もありましたが、
12日はMSCI構成銘柄の入れ替えがあり、
様子見から上値は限定的な範囲にとどまりました。
非鉄金属、ガラス、精密機器など
景気敏感・素材株が上昇、
倉庫・運輸関連、卸売業などの
内需関連も物色されました。
下落率上位をしめたのも内需関連で
小売業、不動産業、食料品、建設業などが下落、
原油先物市場が落ち着いたことから
石油・石炭製品が下落率1位でした。
日経の日足は上ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
高値は切り上げて、安値は切り下げる
保ち合いを形成して、
上昇はしたものの市場にはまだ
迷いが残っている様子を見せました。
スタートは前日の終値よりも安く
29,000円割れが懸念されましたが、
スタートのあと、6円ほどさげてからは
切り返し、終わりにかけて一貫して上昇する展開でした。
ここからのトレンド転換、上昇復帰が期待されます。
東証1部の売買代金は概算で2兆4883億円、
売買高は11億9030万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は860、
値下がりは1233、変わらずは90銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
日本株の米国依存放れが目立つ一日でした。
米国市場が連日最高値を更新する中でも
冴えない動きを見せていた日本市場、
相関関係が薄れていくことについて指摘して来ましたか
今度は米国市場の調整続きに対して
日本市場は上昇、
何を基準にトレードすればいいかと嘆くトレーダー目立ちます。
本日は上昇したものの、
まだ遠慮していると言う気持ちが現れた展開でした。
まず、騰落率をみると上昇した銘柄は
4割にとどまり全体的に買われた動きでは
ないことがわかります。
29,000円を割る前に切り返したという
テクニカルの節目が意識されたことは
わかりやすいですが、
高値も分かりやすく5日移動平均線を抜ける前に
抵抗に会い、戻して終わりました。
決算がピークを迎える来週前半までは
方向感の定まらないにくい展開が
続くのは間違いないでしょう。
ただし、本日の上昇で節目を割らなかったことだけは
投資家に安心感を与えます。
明日はメガバンクをはじめ、日本郵政が
決算発表行ない、注目が集まりますが
なんといっても最も注目されるのは東京エレクトロンの決算発表。
明日で主要な銘柄の発表は出そろうので
週末は来週以降の展開に合わせた銘柄の物色に充てたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
29,277.86 ＋171.08(0.59%)
ドル・円
114.07 – 114.09 ＋0.98(0.86%)
ユーロ・円
130.84 – 130.85 ＋0.01(0.00%)
ユーロ・ドル
1.1468 – 1.1470 －0.0100(－0.86%)
NYダウ工業株30種（ドル）
36,079.94 －240.04(－0.66%)
S&P500種
4,646.71 －38.54(－0.82%)
ナスダック
15,622.705 －263.838(－1.66%)
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