2021年11月15日の東京株式市場は3営業日続伸しました。
終値は前営業日比166円83銭(0.56%)高の2万9776円80銭でした。
先週末の米国市場が上昇した流れを引き継ぎ、
好業績を発表した銘柄が物色したことも加わり、
上昇幅は250円を超える場面もありました。
最後は縮小して終わりましたが、3万円の大台を視野に入れてきました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
週末の米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して、
前営業日比179ドル08セント(0.5%)高の3万6100ドル31セント、
ナスダック総合株価指数は2営業日続伸して、
前日比156.677ポイント(1.0%)高の1万5860.958で取引を終えました。
長期金利の動向に左右されることが多い現状、
1.59%まで上昇していた水準からは
落ち着いたことを受け、投資家心理が改善しました。
直近発表された業績は上方修正が目立ち、
景気正常化への期待で220ドル余り上昇する場面もありましたが、
週末要因でポジションを整理する売りで
上昇幅を縮小して終わりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は先週末の米国市場が上昇したこと、
シカゴ市場で日経225先物も上昇した流れを受け、
買いが先行してスタートしました。
一巡した業績発表の中でも
好業績を発表した銘柄が物色されると
上昇幅を伸ばし、250円を超える場面もありました。
大台の3万円に近づくと利益確定が優先され、
上昇幅は縮小されましたが
戻しも限定的で、堅調な動きを印象付けて取引を終えました。
自動車関連が上昇、パルプ、金属製品、電気機器などの
輸出、景気敏感株に買いが集まり、
医療、情報・通信もしっかり。
一方、海運、空運、鉄鋼などの
景気敏感セクターは売られました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
前営業日の終値から上離れしてスタート、
陰線で終わりましたが、
安値でも前日の実体まで降りてきてないので
上向きのキャップを開けました
高値で前回の高値付近まで行くと
抵抗にあっていますが、
テクニカルとしては当然ある反応です。
平になっているボリンジャーバンドの
バンドが3万円に横たわっているので
明日も上昇するとこちらが抵抗になります。
東証1部の売買代金は概算で2兆6394億円、
売買高は11億6341万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1054、
値下がりは1029、変わらずは100銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
この2年を振り返ってみると
3万円の壁がいかに分厚いのかがよくわかります。
何回も3万円に挑戦、一時的には超えてくるものの
敢え無く崩れ、再び挑戦を繰り返してきたので、
「気持ちよく3万を超えて、サポートにかわった」という
実感は一回もない時間が続きました。
年末相場に入ってきたこの時期においても
3万円が視野に入ってきました。
米国株が著しく強いわけでもなく、
相関関係が薄れてきた中での
大台への接近は今後の展開に期待を持たせてくれます。
さらに好材料は
トヨタをはじめ、自動車株が持ち直してきたこと。
減産報道が続いた後でも値崩れせず、
むしろ今後の生産拡大に期待を寄せる
動きになってきたので、
今度こそ3万円超え、その値段を下限にするぞ!という
雰囲気が整ってきました。
期待をもって市場の行方を見守りますが、
明日も上昇すると3万円を目前に
抵抗が一回あることは想定して
相場に挑みたいところです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
29,776.80 +166.83(0.56%)
ドル・円
113.96 – 113.98 -0.08(-0.07%)
ユーロ・円
130.34 – 130.39 -0.24(-0.18%)
ユーロ・ドル
1.1438 – 1.1440 -0.0012(-0.10%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,921.23 -158.71(-0.43%)
S&P500種
4,649.27 +2.56(0.05%)
ナスダック
15,704.281 +81.576(0.52%)
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