2021年12月07日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比528円23銭(1.89%)高の2万8455円60銭でした。
米国市場は変異型ウィルスへの懸念が
後退したことを材料に3指数揃って大幅に反発、
日本市場もその流れを引き継ぎました。
アジア市場の好調まで加わって700円近い上昇幅まで
進む場面もありましたが、引けにかけて
落ち着いて取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比646ドル95セント(1.9%)高の3万5227ドル03セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前日比646ドル95セント(1.9%)高の3万5227ドル03セント取引を終えました。
新型コロナウィルスのオミクロン型について
重症化の可能性が高くないとの見解が報道され
景気回復の遅延に対する懸念が
後退したことが好感されました。
GAFAの主な銘柄上昇した
ナスダックも幅のある反発を見せました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が
オミクロン型への警戒感が和らいだことで
上昇したのを背景に買いが先行してスタートしました。
アジア市場が好調な動きになったこと、
中国恒大集団が米ドル建て社債の利息を払わなかった
などのニュースでも影響範囲は限定的であることが確認されると、
午後に入って上昇幅を拡大、
690円高まで進む場面がありました。
直近の下げがきつかったソフトバンクが反発、
空運、海運業、鉄鋼など
景気敏感業種に買いが広がりました。
日経の日足は上下ひげを持つ
中陽線を形成しました。
高値と安値を切り上げ、形でも上昇、
トレンド転換した高値を抜きました。
抵抗になっていた28000円を上に抜、
今度はサポートに変わってくれるかが、
確認のポイントになりそうです。
28800円に近づくと、200日線、
25日せん、75日線がすべて抵抗になるので、
一回跳ね返されても驚く必要はないでしょう。
東証1部の売買代金は概算で3兆1135億円、
売買高は12億9111万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は2110、
値下がりは58、変わらずは16銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日は「日本市場は下げ止まりトレンド転換の可能性も出ていますが
打診買い程度でいきなり大きな買い物は得策ではないでしょう。」と
解説しましたが、
本日早速大きな反発を見せました。
ここまでのようせんを見ると、
チャンス!と思って大きく買って行きたいのが
人間の本能で、誰もが思うことです。
しかし、急いだ大きな買い物には
高い授業料がつくというのは
直近ではコロナショックが証言するし、
遡るとリーマンショックの際にも
同じことが起こっているのがわかります。
下げがきつかった分、
景気敏感業種への押し目買いは
早くなり、同時に売って逃げる動きも早くなります。
短期で利益確定をこなしながら
積み上げたいと思う場合は、
小さい利益でも、現在の状況では
しっかりとっておくべきです。
市場はまだ完全には底を抜け出してないとことを
常に忘れないようにしてください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,455.60 +528.23(1.89%)
ドル・円
113.70 – 113.71 +0.56(0.49%)
ユーロ・円
128.40 – 128.42 +0.83(0.65%)
ユーロ・ドル
1.1291 – 1.1293 +0.0016(0.14%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,227.03 +646.95(1.87%)
S&P500種
4,591.67 +53.24(1.17%)
ナスダック
15,225.153 +139.681(0.92%)
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