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2021年12月09日の日経概況

2021年12月09日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比135円15銭(0.47%)安の2万8725円47銭でした。
米国市場は3指数揃って続伸する動きが続きましたが、
上昇する力は弱ってきて、日本市場は持ち合いの動きに入りました。
日本市場も直近の急ピッチな上昇に対する利益確定で
3桁の下落になりましたが、暴落の前兆ということではありません。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比35ドル32セント(0.1%)高の3万5754ドル75セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前日比100.072ポイント(0.6%)高の1万5786.988取引を終えました。

オミクロン型の懸念が後退してから
上げ幅を伸ばしてきた3指数は
上昇の勢いが弱まる様子です。

終値で上昇はしましたが、
前日の終値を挟んでの動きが主な流れで、
ハイテク関連の上昇が強いことは変わりませんでした。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が上昇しながらも
明確な方向を示さなかったことで
前日の終値を挟んでの動きが午前中に見られました。

午後に入ると為替市場で円安が一服したこと、
米国株価指数先物が軟調に推移したことなどを背景
下げ幅を拡大、3桁の下落で取引を終えました。

倉庫、食料品が強く、ゴム製品、空運業などの
材料・景気敏感株も買われました。
前日大きくかわれた精密機器、電気機器などは
利益確定に押され、下落しました。

日経の日足は上ひげが長い短陰線を形成しました。
高値と安値は切り上げて形では小幅の上昇ですが、
高値の切り上げ幅はわずかで、
前日の変動幅にほとんど包まれる持ち合いの動きとなりました。

高値がぶつかったのは200日移動平均線、
その上に位置する75日移動平均線に25日線が接近して
明日はデッドクロスするので、

本日の高値を上にぬけても
さらに強力な抵抗が待っています。
ここから上、下、どちらに振れるのか
注目が集まります。

商いは急減、3兆円を割りこみました。
東証1部の売買代金は概算で2兆3166億円、
売買高は9億8472万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1362、
値上がりは735、変わらずは87銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は地合いがかなりよくなってきたと
解説しました。
今週に入ってここまで順調に伸びてきましたが、
本日で3桁の下げ、
しかし、それも市場が驚くほどの幅ではありません。

ただし、明日は利益確定の売りが出やすい地合いです。
まず、メジャーSQが控えていることから
朝方は荒い動きになりやすく、

来週のFOMCも念頭にいれて
戦略を立てないといけないので、
買いか売り、一方的にポジションを傾けることも
難しい環境です。

上げる材料、下げる材料、どちらを探してもない状況で
本日の動きだったので、
明日はより方向感の定まらない動きになる可能性があります。

この観点を覚えているだけでも
明日は落ち着いて対処することができるでしょう。
その分、上か下、振れた方向に一気に進む可能性もあるので、
午前中はデイトレード以外は様子見、
午後から方向が出た方についていくか、
新たなポジションたては控えて、
週末を過ごすのもよいでしょう。

「やらないも相場」という格言もあります。

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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,725.47 -135.15(-0.47%)
ドル・円
113.40 – 113.41 ±0.00(0.00%)
ユーロ・円
128.39 – 128.41 +0.42(0.32%)
ユーロ・ドル
1.1320 – 1.1322 +0.0035(0.31%)
NYダウ工業株30種(ドル)
35,754.75 +35.32(0.09%)
S&P500種
4,701.21 +14.46(0.30%)
ナスダック
15,786.988 +100.072(0.63%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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http://www.tbladvisory.com/beginnning/topics/

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